寝坊した

決めた時刻に起きるコツを紹介しよう。アラームを、「起きて立ち歩かなければ止められない場所に置くこと」だ。これで、私は打率ほぼ10割で起きられる。そのまま起きたついでにトイレに行って、ひとり分のお湯をわかす。歯ごたえのあるポリポリしたものを口に入れてモゴモゴやって、牛乳を飲む。眠い、だるい、くるしい、つらいとか思いつつ、湧いたお湯で腹具合、ならぬお口具合にあった好きな飲み物をつくって飲む。こんなことをしているうちに、まぁどんなに眠くても目が覚める。それで、働きに行くでも休日を謳歌しに行くでも家で安静にするでもいい。

「立ち歩かなければ届かない場所にアラームを置く」で最初のステップはよろしい。ここで即座に二度寝してしまうことがたまにある。90回に1回くらいか。起き上がって数歩させ、音を止めるボタンを押させるまではアラームの独壇場だ。でも、音を止められちゃったらあとは、アラームの知ったこっちゃない。

今朝の私は二度寝したようである。音を止めた記憶がまったくないが、「起き上がって立ち歩いた」はずだ。そして音を止めただろう。アラーム(iPhone)は枕元に移動していた。昨夜、アラーム(iPhone)を立ち歩かなければ届かない場所に置いた記憶は確かにある。

「決めた時刻に起きるコツ」とか言っておいて、さっそくその有効性に疑念が湧く。いや、確かに、「一度は起きている(はず)」だからね。嘘じゃない。人間が低い覚醒度のもとで、どの程度のアクションができるかを思い知った。「立ち歩いてアラームを止める」くらいは余裕だぞ、私よ。

RISING SUN ROCK FESTIVAL アーカイブ

寝坊して良かったことがある。ツイッターでヨダレ(が出そうな望ましい)情報にめぐり合えた。(寝坊しなくても出会えたかもしれないが。)

https://twitter.com/qrlinfo/status/1296122995115560961?s=20

RISING SUN ROCK FESTIVALのアーカイブ公開。90日間限定らしい。

ろくにロックフェスに行ったことが無い

私が行った経験のあるロックフェスって、くるり主催の京都音楽博覧会くらいだろうか。andymoriが出演したときに行ったことがある。何年前だろう?(2010年か……参考リンクWikipedia) このときは夜行バスで「0泊3日」をやった。東京⇔京都。(宿をとらなければ何日過ごしてもずっと0泊?ってヘンな表現だと自分で思う。もちろん、移動中のバスで寝ている。)

いかに私に、「フェス経験」がないか。いや、まったくない人のほうがメジャーだろうから、結局私はマイナーだろう。でも、バンドとか音楽をやっている人間としてはフェス経験が少ないほうじゃないか(どうでもいいが)。だから、強いて私の「フェス」経験をいえば、「動画で見る体験」だ。よだれモノのプレイリスト(さきほどのRISING SUN ROCK FESTIVALアーカイブ)から、早速いくつか真っ先に見たいものを選んで再生してみた。

くるり – ロックンロール(RSR2017) 8月12日(土) SUN STAGE

https://youtu.be/VrWDy6sCkEw

先月11日、「ぴあ」のオンラインライブ「LIVEWIRE」で見た『LIVEWIRE くるり in 京都磔磔』が私の記憶に新しい。かつて経験したことのない種類の、素晴らしいライブ体験だった。映像中のキーボードとギターのサポートはそのときと同じミュージシャンに見える。野崎泰弘と松本大樹だ。ドラマーは、クリフ・アーモンドかな?

岸田繁のボーカルの音づくり(PA的な意味で)にキャラクターを感じる。ベース・佐藤征史のハーモニーボーカルが支える。タンバリンを振り、叩くファンファン。松本大樹のギターソロ、これが先月のLIVEWIREでも素晴らしかった。ソロのバトンが岸田繁に渡る。聴いてるほうも楽しく、本人も楽しそう。彼らがクローズィングアクト、すなわち大トリだった模様。

奥田民生×はっとり(マカロニえんぴつ) – イージュー★ライダー(テレタビレver)(RSR2020 on YouTube) 8月15日(土) Remote Session

https://youtu.be/STEf9U4Zn3s

奥田民生が『カンタンテレタビレ』として動画配信をしていたのは知っていた。これとライジング・サンを同居させる形でこうなったのであろうと想像する。マカロニえんぴつは、近頃よくその名前をよく聞くが私はまだよく知らない。それを奥田民生とのセッションでどんな人か垣間見えるなら願ったり叶ったりと思い視聴する。

はっとり氏(マカロニえんぴつ)。安定して、高い音域まで地声で強いボーカルが出せる人。声にキャラもある。ハーモニーボーカルとしてはキャラが強すぎる気もする(もちろんそういう役割を意識して声色を演じ分けることもあるのかもしれないが)が、ツイン・フロントマンの特別なセッションとしては面白い。PAさんがすべての現場にはりついて音量バランスを掌握するライブとも別ものだ。はっとり氏のことを知る機会を得た。今後、「マカえん」を聴いていきたい。

斉藤和義 – 歌うたいのバラッド(RSR2017)8月12日(土) RED STAR FIELD

https://youtu.be/NroiicQ9e28

最近このブログでも取り上げた、私の心の殿堂入りソング『歌うたいのバラッド』。バンド編成だ。右に定位する斉藤和義のテレキャスターギターのリズム&アルペジオ。左に定位するサポートギター。オリジナル音源ではストリングスが使われている間奏はギターソロ。エンディングは斉藤和義もソロを弾く。オリジナル音源のフレーズも一部用いて自由に演奏している。下行につぐ下行、ポジションを上に取り直してまた下行。永遠に続くんじゃないかと思うチョーキング、ストローク。ステージ背景いちめんの照明が星空っぽくてきれい。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – 世界の終わり(RSR1999)8月21日(土)

https://youtu.be/_Ke9p4fXAnU

荒っぽい爆音の熱気に満たされる。けむたいスタジオの匂いがしてきそうだ。ウラ拍の決めに合わせてフラッシュする照明。足を開いて真っすぐに立つギターのアベフトシが堂々と、かつ飄々としていてカッコ良さにしびれる。ベースの刻みは細かく、ギターのように軽やかで、かつ激しい。ハイポジションを中心にピック弾きしているのがトーンの肝か。心臓が口から飛び出しそうなテンポ。まっしぐらに駆け抜けてエンディングかと思いきやもう一周。乱降下するベース、ドラム回し。「バイバイ」のひと言。カッコイイ。

これが初回のRISING SUN ROCK FESTIVAL。立ち上げの勢いと呼応したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのステージだったのではないか。時代を感じる1999年のサイト(以下にリンク)が味わい深い。シンプルでカッコイイ。

http://rsr-arch.wess.co.jp/1999/

公式のヒストリー・ページに歴代の開催回の概要とリンクがある。時間をみつけて延々と眺めていたい。ヨダレが出てきそうだ。明日はちゃんと起きよう。
https://rsr.wess.co.jp/2020/guideline/history/

青沼詩郎

『ロックンロール』のライブ映像を含む『くるりの25回転』(2022)

『イージュー★ライダー』を収録した『OKUDA TAMIO LIVE SONGS OF THE YEARS』(2003)

『歌うたいのバラッド(LIVE TOUR 2020″202020″ Live at 中野サンプラザホール 2021.4.28)』を収録した『KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2020“202020”幻のセットリストで2日間開催!~万事休すも起死回生~Live at 中野サンプラザホール 2021.4.28』(2021)

『世界の終わり』を収録したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT『BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN Ⅱ LAST HEAVEN TOUR 2003.9.25 at KYOTO TAKUTAKU』(2013)