たぶんポチポチとビートルズに「高評価」をつけているからであろう。

私のYouTubeに表示された『Hey Jude』

リハーサルのようなシーンから始まり、司会者に紹介される。その場で始まるかと思えばシーンが変わって始まる。

近頃、何を見ても胸熱になってしまう。

嘘。

何を見ても、なわけない。

それでもそう思うのは、見るものひとつひとつに私が何かを感じているからだろう。

それが何か。

音楽に関わるものがほとんどだ。

そのミュージシャンのあゆみと、自分のあゆみを重ねてしまうんだろうか。

何を見てもそうなるわけはない。

まっすぐに飄々と画面に向かって歌うポール。

感情が高まる体験は自分だけの貴重なもののように思う。

でも似たようなことを多くの人が体験しているだろう。

この動画は2015年12月7日に公開されて220,366,859回視聴されている(2020年9月4日7時30分)。オーバー・2億。最近、あいみょんの『マリーゴールド』(YouTube)もその数字に到達したという。

Stand By Me

こちらも胸熱になってしまう。ポールの歌とジョンの歌はどうしてこんなにもちがうのか。調和するわけがないと思えてしまう。バンドに調和なんかいらないのかもしれない。磁石のS極とN極みたいに。一体のものなのに、正反対の位置にある。もし、別の共同体に生まれていたら、引き合っただろう。というか、元々そうやって結成されたのか、当然。The Beatlesという舟にふたりは乗り合わせしまった。一体のものになったから、SとNという対極が生じた。まぁ、順番はどっちでもいいか? 一個の磁石におけるSとNは、反発することもひっつくこともできない。そのバンドもやがて解散してしまう。

Stand By Meは、高校生のときバンドでやった。それからミュージシャン仲間があつまって何かセッションをやろうというときに、みんなが知ってる曲の代表のように提案されることの多い曲だった。原曲はベン・E・キング。死体をさがして線路をあるく少年たちを描いたアノ映画につかわれた。ストリングスが高らかに歌う。

作詞・作曲はベン・E・キングとジェリー・リーバーとマイク・ストーラーによる共作。インスパイア元は黒人霊歌のLord,Stand by Meだという。

青沼詩郎

言わずと知れたアノ映画? はこちら

ベン・E・キング Stand By Me が入った初めてのアルバム

ジョン・レノンのStand By Meカバーはこちら

ご笑覧ください 拙演