続きを読む 『手のひらを太陽に』 太陽が見えない季節 管弦楽がリッチだけれど、これが当時の歌モノの標準だったのかもしれないとも思う。口角の上がった歌い手の表情が浮かぶ。より抜かれた児童による合唱なのかな、渾然一体とするほどの人数ではなさそうで、複数の糸(声色)の質感がわかる。明るく、丸く、暖かくまとまった録音だ。
続きを読む 『アンパンマンのマーチ』の純度 Bパートの頭の和音が副次調のドミナントから始まるところが何よりもツボ。そしてベースラインが、副次調の異質な響きの旅をなめらかに順次進行でつないでいるところなんか、もう職人の魂を感じる私のアンテナのレベルメーター針が振り切ってピーーーーである。