リンダ アン・ルイス 曲の名義、発表の概要

作詞・作曲:竹内まりや。アン・ルイスのアルバム『リンダ』(1980)に収録、シングルカット。

アン・ルイス リンダ(『WOMANISM Ⅰ』収録)を聴く

平日の午前〜お昼くらいに放送がはじまる情報番組のオープニング、あるいはジングルかと思う陽気でかろやかでごきげんなオープニング(イントロ)がつくのが意外です。

終始、バックグラウンドボーカルが背中を温める恩恵。山下達郎さんと、作詞作曲の竹内まりやさんの声が入っていそうに聴こえますが……(Wikipediaを参照するに編曲:ブラッド・ショット、谷口陽一、山下達郎とあります。)

バックグラウンドボーカルとリードボーカルだけでも成立しそう……というか、それだけで聴いてみたくさせます。トリプレット系のバラードはこれだよねというバンドの演奏は典型に素直なアレンジです。右のほうからコンコンコン……とやさしく扉をノックする恒常的なピアノ。左からは凪いだ海辺のようにやさしく寄せては返すエレキギターのアルペジオ。エルヴィス・プレスリーの『Can’t Help Falling in Love』などを思い出させるトリプレットの曲調です。

山下達郎さんが歌っていらっしゃるのか、低音パートのバックグラウンドボーカルが絶妙に気持ち良い。ずーっとルートに張り付くのでなく、オシヒキがうまいのです。

カツっと短くタイトなドラムス、ベースはボーカルのアンサンブルを尊重してか質量感がかるめです。

ソングライティングが最高。竹内まりやさんは、映画やドラマのような物語を歌で表現してしまう名手だと思うのですが、『リンダ』はアン・ルイスさんの結婚に寄せたリアルな祝福と友情の誓いの歌であるようにみてとれます。「リンダ」はアン・ルイスさんのミドルネームだとか。

あの恋をしていた女の子は、永遠の愛をつかんだ主人公になったよ!ずっと笑顔でいてね、ずっと友達でいるからねと、心の底からの素直であたたかい感情・意思が表現されています。

あまり曲の実際の背景などを知らずに鑑賞をはじめたのですが、これは結婚を祝福する歌だなと鑑賞しながら気づいていくなかで、竹内まりやさんのソングライティングの確かさに心底うなり、涙が流れました。

青沼詩郎

参考Wikipedia>リンダ (アン・ルイスの曲)

参考歌詞サイト 歌ネット>リンダ

YouTube アン・ルイス ANN LEWIS Official Channel

『リンダ』を収録したアン・ルイスの『WOMANISM Ⅰ』(1991)

ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『リンダ(アン・ルイスの曲)ウクレレ弾き語り』)