続きを読む BだかAだか『気ままなシェリー』(アウト・キャスト) GS沼と藤田浩一、連想の音楽たち B面好き・アルバム曲好き。GSのずっと巡っていられる沼感よ。当時の流行の中の人らがその後腕をふるい多くのヒット曲に関わったケースがままあるのを思うと、やはり表裏一体なんだなと。
続きを読む never young beach『あまり行かない喫茶店で』 刹那の匂い、大衆の記憶。 ある時代、ある社会で強く匂った様式、文化。当時の人はたぶん「匂っていた」のに無意識だ。時や場所を離れてみるとその個性が際立つ。奇抜や独創は、調和や普遍の裏返しであるのを思う。
続きを読む チューリップ『神様に感謝をしなければ』 雨の表情と忘れる愛 「忘れる」は「気にしないで済むようになった」というか「受け入れることができた」というか。「忘れた何か」への認知は生きている。せつなくて祈りにも似た曲の響きの正体なのだと思う。好きな歌である。
続きを読む 小室等・谷川俊太郎のプロテストソング『おしっこ』 無防備のお互い 無防備ではじめて対等になれる? ヒトが知恵を持ち道具を用い、考えることもともなって伸長して……。「お違い」の認識を「お互い」に改めさせてくれるキーワード、そのひとつが「おしっこ」かもしれない。
続きを読む 小室等『のみくらべ』酒の飲み方と楽しい時間 ロックン・ロール調の刺激に民謡や音頭のような古典的な哀調、コミカル・ソングのような趣もあります。めまぐるしく表情を変え、娯楽作品として見習いたい点も多いです。何より、『プロテストソング』などの作もあり詞や主題への気骨を思わせる小室等さんの「ミュージシャン」として楽しさにあふれる幅の広い面を思い知らされた衝撃が大きいです。
続きを読む ダ・カーポが歌った『宗谷岬』 夏を望むアンテナ 最北端の地理・アンテナ状の地形は恩恵も災禍も含め万事への高い感性を秘めて思える。ハマナスの開花や流氷の時期とは。「夏を望む歌」は言い過ぎか? 私も自分の目で幅をもって観察してみたい。あと、味噌ラーメンたべたい。
続きを読む ハードロック愛なくるりのフラレディを聴いた話 〜『SPEEDY RILAKKUMA』リスニングメモ、Bon Jovi『Bed Of Roses』と井上陽水『最後のニュース』の転生〜 私ハードロックの知識は浅いのですが「っぽさ」への感性はあり、それを言葉にすると…。くるりをガイドに想像妄想。
続きを読む 星野源『ドラえもん』 扉の先へ誘う道標 『ドラえもん』の主題にまなざしを向け、必要十分以上の心血を一つ一つその適切さを確かめながら注いでいった丁寧さ、遊び心と誠心誠意が結実している。エンディングのキメを聴き終えて心の中で拍手をした。ライトファンの私に刺さる。
続きを読む WAになっておどろう 〜イレ アイエ〜 魂の響き合い AGHARTA、V6 おしゃまんべって由利徹さんのギャグだったのですね。大滝さん作品のオシャマンベ・キャッツを思い出したら、角松さんもはっぴいえんどをやはり通っていらっしゃる。
続きを読む 松崎しげる『地平を駈ける獅子を見た』 私のプロ野球原体験 歌い出しからハイトーン、松崎しげるの心技活きる作詞は阿久悠、作曲は小林亜星。心身のコントロール、パフォーマンスの最大化への挑戦は音楽も野球もまるで一緒。球団は街の一部でプロ野球に疎い私の一部。ウォウ。
続きを読む サニーデイ・サービス『青春狂走曲』 都市を縦横する同志 会ってない友達に「最近こんないい音楽あったよ」って教えたくなる。お互い別々に生きてるし余裕もないんだけど、どっかで体や気持ちを動かして連帯感を覚えてる、みたいな。歌は他人同志を重ねさせてくれる霊媒。