続きを読む 30年を越えたジッタリン・ジン『夏祭り』 1980年代と1990年代のちょうどはざまにいて、なんだかすごく、何かの黎明期のような気がする。幼かったから、当時の空気をあんまり私は記憶していないしわかっていなけれど、そんな気がするのだ。なんというか、とっても豊かで自由で奔放で楽しい。アカ抜けてもいるし、いなたく(いなかっぽい。いもっぽい)もある。とにかく私はこのプレイリストをすごく気に入ってしまった。
続きを読む 夢想の歌 The Monkees『Daydream Believer』 長く歌われ、多く親しまれる歌はときに「端的」だと思う。その本体を、主人公であるあなたや私ににゆだねている。だから私はこの歌を聴くし、歌いもするだろう。あなたもそうかもしれない。
続きを読む 反町隆史『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』と発想の人・井上慎二郎 音には人間に本能的な注意を促す力がある。案外、幼児でも児童でも青少年でも成人でも、時と場合によっては泣いているその人を落ち着かせる効果がいろんな楽曲に望めるかもしれない。
続きを読む ホフディラン、森七菜『スマイル』と清涼飲料水の話 いじらしさに満ちた最高にキャッチーな名曲だと思う。森七菜バージョンは原曲よりややアップテンポ、だけれどもホフディランをプロデューサーに迎えて、アコースティックでポップな手触りは本家同様大変魅力的、かつ元気ではつらつとした仕上がり。聴いたかんじ、ご本家がコーラス参加しているかな?
続きを読む はじめてのチュウ 実川俊晴の怪力 曲、歌詞、サウンドどれをとってもキャッチ力が超一級で、多くのミュージシャンにカバーされている。コードが大胆に変わっているもの、メロディが違うものも多い。たくさんあるそれらカバーテイクを、実川俊晴ご本人がご本人によるサイトで紹介している。解説・コメントがついていて、非常に細かく分析してある。原曲との違い、カバーテイクに感じられる工夫・趣向の要点が分かりやすく述べられている。
続きを読む THE BLUE HEARTS『青空』について このバンド、この曲をまったく知らない人にも聴かせたい曲でした。実際にそうしたときでも、きっとこの曲の良さは伝わる。歌詞も音楽も、心を揺さぶる。だから、私はあなたたちの前で演奏して歌いたい。そう思わせる強さがあります。優しさがあります。厳しさがあります。儚さがあります。それが、この『青空』という曲です。
続きを読む The Scientist / Coldplay 静謐なドラムス 私が思うこの曲の魅力のひとつが、ドラムスが地味なところである。それって褒めているのかと思われるかもしれない。断固言おう、メッチャ褒めている。最大級の賛辞といっていい。私はドラムスが大好きだ。
続きを読む 浪漫革命 2nd full album『ROMANTIC LOVE』視聴メモ 明るい未来のマニフェスト さまざまな先例を想起させる音楽モチーフが潤沢に盛り込まれているのを感じる。楽しいものが好きなんだろうなと思う音楽愛。浪漫革命が駆け抜け、周りも巻き込んで世界が明るくなっていく未来。アルバム『ROMANTIC LOVE』はそのマニフェストみたいなものだと感じる。
続きを読む レコードで出会い直した、ザ・フォーク・クルセダーズ『悲しくてやりきれない』 聴くたびに発見のある音楽だから、長く聴かれ続けて残るのか。残るためには何かの幸運みたいなものも働く必要があるのかもしれないけれど、いいものだから残そうとその時代の人が思う。
続きを読む 世界の私室 The Beatles『Across The Universe』聴き比べ その時期のメンバー間や周囲との関係もたぶんいろいろあったのだと思う。それがそのまま形になったアルバムだ、とも思う。これが完全で完璧かなんてわからない。それでも、そのときその瞬間を時代に刻んでいく。足跡を残していく。バンド、音楽、人間。個としてのそれ。集団としてのそれ。すべてが「生もの」であることを私に強く思わせてくれる。それが、私にとってのアルバム『Let It Be』の魅力だ。