国立市中区3-1(返事をおくれよ)RCサクセション 曲の名義、発表の概要

作詞:忌野清志郎、作曲:肝沢幅一。RCサクセションのアルバム『初期のRCサクセション』(1972)に収録。

RCサクセション 国立市中区3-1(返事をおくれよ)を聴く

グモグモとあばれるベース。ベースだけじゃありません。みんなであばれているみたいな感じ。ステレオトラックに収まっているのが嘘かもしれません私の脳内に流れているのも嘘。すべてからハミ出しているみたいな音がスペースに詰まりかねて、はじけて、飛び出して、世界中に散っています。

激しくかきならすアコースティックギター。終始バンジョーがコロコロと小さな車輪を転がして時速20キロくらいで歩道をまっしぐら。ボトルネック奏法のアコギみたいな音色が頻繁に茶化しを入れます。ポーっと純朴な音色のパートはオルガンの音なのか。あまり聴いたことのないキャラクターの音です。倍音を抑えるとオルガンでもこういう音が出せるのかもしれません。

ベースがズモっ!と深い音色で、指弾きなのでしょうが4弦の開放のEがアルコで弾いたみたいなずび〜んとなびくサスティンがあります。使い分けているのか、単に開放弦が指板に激しくぶちあたってサスティンしているだけなのか。

ベースの深い音色に譲ってかドラムはテシテシとかろやかなサウンドですが手数は激しくニュアンスもグルーヴィ。エレキギターがいないおかげか、たくさんのトラックが暴れ回るように快活にのさばり散らしてもそれぞれが何をやっているのか分かります。リードボーカルも激しいがサイドボーカルもそれ以上に激しい。ヤバい奴らが教室に来てしまった感。

『国立市中区3-1(返事をおくれよ)』という住所がタイトルになっています(検索するよね)。ここに返事をくれという単刀直入すぎる主旨が明らかです。返事が来ない理由はなんなのか? LINEが未読スルーだとか既読スルーだとかでやきもきする時代とはまたちがったヤキモキがあります。手紙の時代。どんな時代も一長一短ですね。

ぼくの手紙の漢字のまちがいなど

気にすることはないさ 読めるだろ

たとえ君が ヘタクソな字を書いても

君への気持ちは変りはしないのさ

『国立市中区3-1(返事をおくれよ)』より、作詞:忌野清志郎

君の字がヘタでも気持ちは変りはしないと云う主人公。ほんとうに君から手紙がかえってきて、あなたの気持ちには応えられないとかいう主旨で、その意思がヘタクソな字で書かれていたらどうでしょう。

「なんだよ。こんなクソみたいな字を書く奴ぁきっとロクでもないよ。フラれて正解だったね。思えば、そんな好きでもなかったし……」なんていう主人公を想像します。「酸っぱい葡萄」だね。

なんて私の妄想は主人公に失礼すぎるかもしれません。君がヘタクソな字を書いても変わらないっていうんだから、変わらないのでしょう。まずは信じてみる。それで様子を見るのが友人です。

私がヘタクソな字を書いても友達でいてくれる?

青沼詩郎

参考Wikipedia>初期のRCサクセション

参考歌詞サイト 歌ネット>国立市中区3-1~返事をおくれよ~

RCサクセション ユニバーサルミュージックサイトへのリンク

『国立市中区3-1 (返事をおくれよ)』を収録した『初期のRCサクセション』(オリジナル発売年:1972)