いついつまでも ミサワホームCMソング 曲の名義、発表の概要
作詞:荒木とよひさ、作曲:クニ河内。ハイ・ファイ・セットが歌ったミサワホームのコマーシャルメッセージソング(おそらく1976年。具体的な公開年のヒントになるものがこちらのYouTubeの概要欄くらいしかありません。ミサワホーム公式サイトですら“70年代”とざっくり書いています)。
ミサワホームCMソング ハンバート ハンバート『いついつまでも』を聴く
夫婦によるデュオというのがミサワホームのCMにぴったりすぎます。もう一生に一度の最適な人選ではないかと思える、この業界のコマーシャルメッセージソングとしてベストのキャストです。
佐野遊穂さんの声の、息の抜けるしゅわしゅわした高域が臨場感あふれます。ハーモニーに行ったりオク下のユニゾンに行ったりする佐藤良成さんの声と足並みを揃えます。
左右にアコースティックギター、ストラミングにアルペジオに構成、瞬間によって弾き分けます。
ストリングスとアコギのからっと乾いた明るいサウンド。ストリングスのほうにはリバーブ処理なのか、ほどよい潤いが与えられます。くるりの『Remember me』を思い出すストリングスのダウンストローク。未来に向かって理想を築き上げる一挙手一投足の積み重ねを思わせます。
ベースとドラムはシンプルですが的確。後半のほうでシャクっとシェーカーの類が歯触りよく入ってきます。こんこんと未来の扉をたたく、マイルドで肉厚なピアノの響きがやさしい。
いついつまでものそもそも
1970年代にハイ・ファイ・セットが歌ったのが原曲です。
2014年4月に楽曲の歌詞を原曲と同じ荒木とよひささんの作詞でリフレッシュ、元キリンジの堀込泰行さんのバージョンが公開。次いで、2015年4月にHumbert Humbertバージョンが公開になります。
“住まいを通じてご家族の暮らしをずっと見守り続けるロングサポートシステム”という「住まいるりんぐシステム」(ミサワホーム登録商標。引用元ミサワホームWebサイト)を表現したリフレッシュ歌詞とのこと。
ハイ・ファイ・セットの原曲バージョン
こうしたCMソングのあゆみをミサワホームのWebサイトがわかりやすくまとめています(ミサワホーム企業ソング いついつまでも)。
上記のサイトで、原曲のハイ・ファイ・セットの音源も聴けます。
当時、ハイ・ファイ・セットの音源はソノシートで世に出ているようです(参考元 大阪・難波にある中古レコード店 レコードショップNAKA2号店のブログ>いついつまでもお付き合い 私のレコード)。
ミサワホームサイトの音源を再生するとゴモゴモ!っと迫力あるノイズ、プチノイズが聴こえます。
カラッとしたアコギとみずみずしいストリングスの響き、こんこんと注ぐピアノのストロークなどはハンバート ハンバートのパフォーマンスと通ずるものを感じます。コロンコロンと可愛い音色のウクレレのような小型の竿物が左からきこえます。ドラムとベースは的確にとどまらずグルーヴィで太い音色です。ハンバート ハンバートは女声と男声の情報量・音量から夫婦デュオらしい印象が深く腹におちます。ハイ・フィア・セットはやはり山本潤子さんの天までとどきそうな爽やかで清廉潔白な印象の女声リードボーカルが中央で華やかです。
堀込泰行さんの2014年のものは、掘込さん自身の公式やミサワホーム公式の発信で聴けるものは現在未確認。YouTubeでおのおのさがしていただくと非公式なものがみつかるかもしれませんので興味がある人は検索してみてください。
初回限定盤のみディスク2(DVD)に日比谷野外大音楽堂でのライブ演奏(2015年9月19日)の『いついつまでも』を収録したハンバートハンバートのアルバム『FOLK』(2016)
ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『いついつまでも(ミサワホームCMソング)ウクレレ弾き語りとハーモニカ』)