人生は旅だよ　かまやつひろし　山本コウタロー　のどかさと慈しみ

人生は旅だよ　曲の名義、発表の概要

作詞：山上路夫、作曲：かまやつひろし。山本コータローのシングル『村の郵便配達』（1972）、アルバム『卒業記念』（1972）に収録。かまやつひろしのシングル、アルバム『釜田質店』（1973）に収録。

山本コウタロー　人生は旅だよ（アルバム『卒業記念』収録）を聴く

編曲：青木望。

山本コウタローさんの素朴な歌声。アコースティックギターの音色が笑っているみたい。

途中からサブリードボーカルとでもいうのか、聴き覚えのある歌声が出現。作曲者のかまやつひろしさんがレコーディングに参加しているようです。最後のコーラスは一緒に歌っている（シンガロングしている）ようです。

山本さんの歌声は平熱。感情をひけらかしません。曲調のせいでしょうか。

『今日の日はさようなら』みたいな長閑でおおらかで万人向けの慈しみを感じます。メロディのおだやかさ、そして曲のテンポによる部分が大きいでしょうか。

パサパサとしたドラムスの音色はブラシによるプレイか。おおらかなベースのストローク。ピアノのストロークもどこかのんびりとしています。スティールギターが時計の針を外したみたいな恒久な安息を演出します。

『釜田質店』（1973）というかまやつひろしさんのアルバムに入っていて初めて認知して、ずっと後になって山本コウタローさんへの提供曲だと気づきました。ムッシュかまやつWEB記念館（＞Works＞OTHER WORKS / 提供楽曲へのリンク）が提供曲を一覧にまとめています。膨大なムッシュレパートリー（提供曲）の多さにうなると同時にこんなに楽しみを残してくれているのだなと、いちかまやつファンとしてわくわくします。

みょーんと立ち上がるのどかなギターの音色にはジョン・デンバーの『Take Me Home, Country Road』など思い出します。