バンド名のつけかた

ふつうの軽音部』という漫画に魅入りました。高校生たちの軽音部の物語です。

私自身、軽音楽同好会で高校生の頃活動したので思い出させるものがたくさんあります。

高校生たちが組む(架空の)バンド名が『ふつうの軽音部』の物語にさまざま出てきます。「あのバンドのコピーをやるバンドなのかな」と想像させる、実在のバンドのバンド名をパロった感じのバンド名とか、あるいは実在のバンドの実在の楽曲(作品)の名前から一部を拝借して加工したような名前を冠するバンドも登場します。

『ふつうの軽音部』の物語の話を離れますが、現実に浪漫革命というすてきなバンドがいますね。彼らはandymori、はっぴいえんどを尊敬することからandymoriのアルバムならびに楽曲名『革命』、はっぴいえんどのアルバム名『風街ろまん』から抽出して「浪漫革命」とバンド名をつけたとネット記事で見聞きした覚えがあります。とにかく、『ふつうの軽音部』には、バンド名の由来をリアルに想像させる楽しいバンド名がたくさん登場します。

私の高校生の頃の軽音同好会に、「バカ」というフレーズを連発する印象的な楽曲をコピーする同級生がいました。コピー元はTHE BLUE HEARTS『皆殺しのメロディ』です。

それから、馬鹿という名前の先輩バンドも軽音楽同好会に在籍していました。今思うと……ひょっとしてあの先輩バンドもTHE BLUE HEARTS楽曲『皆殺しのメロディ』を尊敬していたのかな。未確認です。

皆殺しのメロディ THE BLUE HEARTS 曲の名義、発表の概要

作詞・作曲:甲本ヒロト。THE BLUE HEARTSのアルバム『HIGH KICKS』(1991)に収録。

THE BLUE HEARTS 皆殺しのメロディ(2010デジタルリマスタリングCD『HIGH KICKS』収録)を聴く

ロックバンドってこれだ。歌詞なんて極端、どうでもいい。……いや、どうでもよくないんだけど、自分の言葉で……アタマで考えたんじゃなくて心がダダ漏れにして溢れさせた音声で埋めればオッケーっだと思わせます。あとはスピーカーがバカでかい音を撒き散らして空間をヒッピーヒッピーシェイクにしてくれるのです。

べらんべらんにうなるピックベースが歌いまくり。バカスカとドラムスのオルタネイトストロークはまるで水平方向にあたりに弾幕を張るマシンガンの発砲です。

右トラックでリズムギター、サビで左側に2本目のギターがあらわれて攻撃の呪文をとなえはじめます。キュイーン!とピックグリスはマーシー(愛称で失礼)の「サウンドはんこ」のひとつです。

2サビを経ると間奏で曲調が変わります。編成がシンプルなぶん曲調チェンジが余計に映えます。車をとめてちょっとトイレ行ってたばこ吸って……ほらまた高速ぶっとばして残りの道中をさっさと消化するぜと言わんばかりにテンポを取り戻し、ラストで“夜の闇に……”の新しい展開をみるころ目的地の摩天楼が見えてきた感じでしょうか。バカども最高だぜ。

青沼詩郎

参考Wikipedia>HIGH KICKS

参考歌詞サイト 歌ネット>皆殺しのメロディ

THE BLUE HEARTS 徳間ジャパンサイトへのリンク

『皆殺しのメロディ』を収録したTHE BLUE HEARTSのアルバム『HIGH KICKS』(1991)

ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『皆殺しのメロディ(THE BLUE HEARTSの曲)ウクレレ弾き語りとハーモニカ』)