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愛のいろいろ 斉藤和義『歌うたいのバラッド』

一本は、主音(レ)にとどまってずっとその音を鳴らしている。 もう一本が、ユニゾンを離れて自由に動きだすのだ。 ここに私は感動してしまった。 愛は、ずっと「同じ」じゃない。 ずっと「同じでいること」でもない。 ときに、ちがったことをしながら、ちがった場所にいながら、それでも同時に世界に存在する両者の関係。 2本のギターのアレンジから、そんなことを想像したら私は涙腺にキてしまった。