Venus Shocking Blue 曲の名義、発表の概要
作詞・作曲:Robbie van Leeuwen。Shocking Blueのシングル、アルバム『At Home』(1969)収録。
Shocking Blue Venus(アルバム『At Home』収録)を聴く
私の記憶が呼応するのは『笑う犬の生活』という内村光良さんが出演していた夜11時くらいにやっていたバラエティ……コント? コメディ番組のオープニングテーマだかにこのショッキング・ブルーの『Venus』が使われていたことです。青い犬(の着ぐるみを着た人)+白の背景の映像を思い出します、私の記憶違いでなければ……その時代の私はこのイカした曲が誰のなんという曲なのか調べることもありませんでした。私は子供でしたしスマホもまだ世にない。ネットがやっと普及しはじめたかな?あるいはまだマニア(もの好き……あるいはアーリーアダプター)しかネットを使っていないような時代だった気がします。
ずっとあとになって……それこそサブスクだなんだと世に登場し、新しく登場したアイテムや媒体を自分の生活に取り入れるのが遅い私がやっとそうしたものにコミットするようになってからようやく知るのです。あ、これは“笑う犬”で聴いた曲だ! そうか、Shocking Blueというバンドの『Venus』という曲だったのか。へぇ。ってかめちゃくちゃカッコイイな‼︎ ……と。
オープニングとエンディングのギターのリズムストロークが印象的です。アコギとエレキを重ねてあるのかな? エンディングでこれが再現されるときはウェットだったバンドの音像がググっとドライになるのを感じます。
間奏はヴォーカリストのAh…Ah,Ah…と、ウェットでオフマイクなサウンドが妖しく漂い、エレキギターのオブリガードがいぶし銀に呼応します。エンディングでようやくソロ。指さばきが細かくトリッキーです……と思ったがフェードアウトが早い。ライブ演奏をリアルで鑑賞したらもう少し長くギターの見せ場に浸れるでしょうか。
かようにヴォーカリストの痺れるキャラクターが前面に出ています。ドラムのプレイがいいですね。フィルインのスネアの連打。あまりカナモノをうるさくつかいません。タム回しのちのアタマでのクラッシュシンバルのアタックが激映えです。
コーラスに入るときにブレイクしてエレキギターとエレピのユニゾンプレイがハダカになります。お前らが“ヴィーナス”かい?違う違う、ヴォーカリストかな。アタシがあんたのヴィーナスだよ、あんたの欲望の炎だよ……! みたいな感じでしょうか。挑発的で強気で肉食なキャラを感じます。Wao! ってシャウトも映えています。
ずっと昔にテレビだとかCMで触れてた曲に、ずっとあとになってから触れ直して衝撃を受ける体験です。ショッキング・ブルーというバンド名。私の名前は青沼詩郎なので、この触れ直し体験はショッキング・ブルーそのものですよ……
青沼詩郎
参考Wikipedia>ヴィーナス (ショッキング・ブルーの曲)
『Venus』を収録したShocking Blueのアルバム『At Home』(1969)
ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『Venus(Shocking Blueの曲)ギター弾き語りとハーモニカ』)