ZOO(曲)とZOO(グループ)

昨日、ECHOESの『ZOO』を鑑賞したのだけれど、何か別のヒット曲の記憶が私の中でチャンポンしている。この交雑はなんだろう?

それは、その曲名と同じ名前をしたダンス・グループがいて、そのヒット曲と年代も近いせいかもしれなかった。

ZOO『Choo Choo TRAIN』だ。

ZOO『Choo Choo TRAIN』

作曲者が中西圭三と知る。作詞は佐藤ありす

ベーシック・リズムがかっこいい。打ち込みか。曲にあわせてベースラインを弾くとメチャ楽しい。

ボーカルの厚みあるサウンドには中西圭三が加わっているとのこと。エレクトリック・ギターのカッティングかっこいい。間奏のソロギターの流麗なテクも鬼(演奏者は誰だろう)。シンセブラス・シンセストリングスが盛り上げる演出。

Choo Chooの意味、歌詞のこと

Choo Chooってどういう意味か。

こういうときなんでもかんでもすぐ検索する私。

こどもがいう「(汽車)ぽっぽ」的なことらしい。

でも、女性1対男性複数の交わりのことでもあるという意味も出た。

歌詞の英語と日本語のチャンポンがすごい。こんなところも交わっている。歌詞を書き取ってみるとやや英語成分多めなので見立てるなら日本語のほうが女性だろうか(やめなさい)。

猥談?は置いておいて、歌詞には夜の街で過ごす若い人の交遊関係、それと表裏一体の孤独が匂う。一緒にいるんだけれど、それぞれが満たされない思いを抱いたり、違うことを考えていたりする。夜の街の若者集団じゃなくても、どこでもあるだろう。たとえばどこかにある会社のどこぞのフロアを想像してみる。そこでは個人の集まりが組織的に仕事をしている。協力して皆の営利を目的に働いているはずなのだが、そこここに孤独の吹き溜めはある。…私は何を想像している?

Choo Choo TRAINの影響と個人の妄想

ZOOの『Choo Choo TRAIN』は1991年シングルリリース。JR東日本(「JR Ski Ski」、1991〜1992年)のCM曲だそう。EXILEのカバーのシングルのリリースは2003年。私のイメージは後者の印象が強い。世代で別れるところだろう(私よりずっと若い世代だったらそもそもこの曲を知らない人も多いかもしれない)。

今回は本家(ZOO)のほうを味わってとても好感を抱いた。サウンドから、なんとなく当時を思わせる盛りに盛った髪型とか、体型にぴたっと添った服装とか、そういう人が闊歩していたであろう時代を想像するから私もよっぽど古きを知る人間になったなと思うが上には上がいるから青っ洟だなとも思う。

ディレイがいっぱいにかかった『Choo Choo TRAIN』のボーカルがスキー場に轟いた時代もあっただろうか。ゲレンデの自然のこだまも加った響きを感じて、レストハウスで変わり映えしない味のレトルトカレーでも食べて薄目でぼんやりとしてみたい。

なんだか色々と時代を想像させてくれる『Choo Choo TRAIN』。いい音楽はいい肴になる。

青沼詩郎

『Choo Choo TRAIN』を収録したZOOの『Present Pleasure』

ご笑覧ください 拙カバー

青沼詩郎Facebookより
“『Choo Choo TRAIN』。作曲者が中西圭三氏だったとは知りませんでした。
ZOOのシングルリリースが1991年。ZOOメンバーでもあるHIROらEXILEのカバーのシングルが2003年。
ベーシックリズムがとてもかっこよい。曲にあわせてベースラインとか弾くとめっちゃ楽しい。
英語と日本語のチャンポンがすごい。夜の街のフレンドシップと表裏一体の孤独が匂う歌詞。
感想のギターソロが流麗。グループを感じさせる厚いボーカルサウンドには作曲の中西圭三が加わっているという。
Choo Chooは「(汽車)ぽっぽ」的なニュアンスらしいが…”

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