あんた私の一等賞

曲の大部分を占める「Yama」が圧倒的。楽曲のデザインの細部に100の知恵や工夫を込めることも大事ですが、Yama Yama Pretty Mamaでいいんだ、と心が笑い転げます。

楽曲の本体、精神的な柱がなんなのかがやはり大事なのです。この曲が描きたがったのはPretty Mamaなのでしょう。ここでいうMamaがいかにPrettyかが炸裂したがっていたのです。この世に滲み出たがっていたのです。それが、そのときその瞬間のリチャード・ベリーを媒体にしてやってきたのにすぎないのだとは思えませんか。曲がこの世に沁み出すために通過するあらゆるステップ(媒体)がその曲の具体に影響を与えます。この曲の発想をもたらした何某かの事実、実在か架空かしれないYama Yama Pretty Mamaのモデル?の存在、リチャード・ベリーの才能、経験、肉体、音楽や言葉の語彙、彼の人生の起伏すべてが空模様のような軌跡的な条件の組み合わせすべてが必要十分だったにちがいありません。

「yama」はYou are myがなまったのかなと個人的には考えています。You are my, You are my Pretty Mama!と嘆き連ねているのだと。

Yama Yama Pretty Mama Richard Berry 曲の名義、発表の概要

作詞・作曲:Richard Berry、Joe Josea。Richard Berryのシングル(1956)。

Richard Berry Yama Yama Pretty Mama(配信『RICHARD BERRY GREATEST HITS』収録)を聴く

音がブワブワしていないんです。テンポが気ままに揺れるけれどバンドがぴったりついています。ブレイクもばっちり。ドラムがシンバルをほとんどつかっていない感じがします。ハイハットすらいれていないか、いれていたとしてもフェザータッチでさわるくらいのニュアンス。エンディング付近でサビを折り返すときに8分音符の連打でやっとシンバルがあらわれるくらい。このようにベーシックリズムがタイトなのでなまなましく肉体的な演奏のニュアンスが映えます。ドシ!ズド!と短くて太い質量感をリズムが有しています。

重くぶっとい印象もあるのですが、揺れかたが小洒落ていてスウィングしている。カジュアルな脱力感があります。サックスが良いです。ハーモニーと質感の重みを支えます。グバグバと自然にアナログ的に歪んだ感じのギターがドライブ感を加えます。ピアノはピシャンピシャンと高音域に8分音符を叩きこむときに目立ってきます。

エンディングはフェードアウトでmamaのprettyさの永続性を思わせます。音量の減衰とともに、高域が先に落ちていく感じがアナログフェーダーっぽくて耳さわりまろやか。

歌詞にFive foot baby cutest thing you’ll ever seeというフレーズが出てきます。英語能力の未熟すぎる私は最初、え?5本足のバケモノ!?と思ってしまったのですが、Web翻訳機につっこんでみるとfootは私も長さの単位として認識するフィート(feet)のことだと解釈すれば5本足の化け物になってしまう勘違いを避けることができます。釣竿の長さなどで私も親しんだことのある単位がフィート。1フィートが30センチくらいとおおざっぱに記憶していました。Pretty mamaの身長のことをいっていると思えば、30×5 footで150センチとか?小柄で可愛いmamaのことをいっているのでしょうかね。複数にする(2以上)ときはfootじゃなくてfeetをつかうと検索すると出るけどどうなんでしょう。テキトーなのかな。ロックンロールの歌詞なんて細かいことでグバグバいってちゃはじまらないぜ。

青沼詩郎

参考Wikipedia>Richard Berry (musician)

参考歌詞サイト Genius>Yama Yama Pretty Mama

『Yama Yama Pretty Mama』収録盤。

上に同じく。