作詞・作曲:三田二郎。編曲:奥田民生。PUFFYのシングル(2001)、アルバム『THE HIT PARADE』(2002)に収録。

これは笑わせます。お見事。三田二郎は奥田民生さんの変名でしょうか。Wikipediaにあるオリジナルが三田二郎である旨の記述が惑わせます。探しても探してもオリジナルがみつかりません。パフィーがオリジナルなのでしょう。検索でその結論を補強しうるサイトがあったのでリンクしておきます(sensagent>definition – 青い涙_(PUFFYの曲))。

いかにもなGSを感じるコンパクトで憶えやすく印象に残るリフの聴いた楽曲なのですが、コード進行やメロディの当て方の随所にスパイシー、ひねくれたところを感じます。ひねくれているのですが、それっぽさを感じさせ、愛着を誘うのに、独奏的なのです。これはもう私の中で認定する奥田民生さん印(はんこ)。三田二郎って、変名でしょ?と心の中でつぶやいた瞬間は、そのあたりのコードやメロディの浮遊感を覚えた刹那にあります。

ギターのサウンドも奥田民生さんを感じるところで、彼が演奏しているようです。GSバンドでこういった曲想でしたら、ピキペキっ!としたフェンダーギターっぽいタイプの音を連想させますが、ここは太くて「カタマリ」感のある、質量のあるサウンド。レスポール系でしょうか、未確認ですが。奥田民生さんの楽曲のサウンドに頻出する、「わかるわぁ」なギターサウンドになっています。

ベーシックになる右側の定位のギター。対して、まんなか〜左側らへんの定位付近で、アナザーギターやバックグラウンドボーカル、ピーピーいうサウンドのオルガンが入れ替わるようにモチーフを光らせます。後半のコーラス “ノンノンノン”……らへんのバックグラウンドボーカルの味わいこそ私をにやにやさせるものです。これみよがしに笑わせにいっているわけでもないでしょうが、音楽好きをにやにやさせる仕掛けに富んでいます。この脱力感もまた奥田民生さん、ならびにPUFFYじるし(はんこ)として相応のものではないでしょうか。

カバー、かと思わせカバーっぽいオリジナル作品『青い涙』を先行シングルに、ホントのカバー曲をならべたアルバム『THE HIT PARADE』(2002)につながります。笑い……いえ、話題の尽きないグループです。

青沼詩郎

参考Wikipedia>青い涙 (PUFFYの曲)THE HIT PARADE (PUFFYのアルバム)

参考歌詞サイト 歌ネット>青い涙

PUFFY 公式サイトへのリンク サイト内>DISCO>青い涙

『青い涙』を収録したPUFFYのアルバム『THE HIT PARADE』(2002)

PUFFYのシングル『青い涙』(2001)。ジャケがもう「それ」。洋ロックリスペクトのGSバンドが数多出したようなアートを思わせます。私が思い出す例はゾンビーズ『オデッセイ・アンド・オラクル』(Odessey and Oracle)。好きなアルバムです。

あと言わずもがな、ビートルズ『Rubber Soul』でしょうか。