まえがき

Tokyo FMのラジオ番組、Blue Oceanを愛聴しています。お題に沿ったリクエスト曲を放送しまくる企画、“2秒でアガる!神曲ウィーク(2023年6月12日〜16日)。お題を提示されると反応する私で、自分で思いつく神曲やオンエアされる神曲の周囲を散らかす雑念をそのままブログ記事にしたいと思います。番組のファンや音楽好きな人、これからそうなるかもしれない人にも、稚拙な文体ですが何かのきっかけになれば幸いです。

シンガロング神曲に寄せるお便り

LOVEマシーン モーニング娘。

私が10代くらいの頃に活躍していたのはずばりモーニング娘。で、フーとかポーとかのシンガロング神曲というテーマで脳内検索すると、自分の意思や好みとは無関係に『LOVEマシーン』がリーチします。

ですが正直、私はフーとかポーとかのパリピっぽいノリから遠ざかりたくなる性格です。『LOVEマシーン』は私の趣味のアガる神曲というよりは、ハマらないように注意して歩きたくなる沼曲。直視したら石化するメデューサのようなイメージです。

『LOVEマシーン』が世に出た当時、私は小学生の高学年でした。特に異性のシンガーやアイドルへの興味や関心を自ら友達に曝け出すのを憚るお年頃だったかもしれません。

またそのスタンスは今でも案外私の中に生きていて、「今まさに注目を浴びるもの」より、世の中の熱量の的をやや外れるものに目を向ける癖があります。この一言で片付けるのが適切かわかりませんが、シャイなのです。

世を席巻したモーニング娘。とそのヒット曲『LOVEマシーン』は、もちろん今でも引き続き熱い視線を集めるエピックでしょうけれど、世に生まれ落ちた当時の爆心から距離を経た今の私なら、真に素直な態度で楽曲の魅力と向き合える気がします。

ラジオのリクエストは一般に、その人が愛聴した経験があってみなさんに紹介したい曲を書くのが多数派かもしれません。

私は今日この場を借りて、B.O.リスナーの皆様と時間を共有してモーニング娘。の『LOVEマシーン』を、うぶな気持ちで味わってみたいのです。

by わびさび見習い Blue Ocean(Tokyo FM) 2秒でアガる!神曲ウィーク:シンガロング神曲に寄せて送ったメッセージ

『LOVEマシーン』はモーニング娘。のシングル(1999)、アルバム『3rd -LOVEパラダイス-』(2000)に収録。作詞・作曲:つんく。

歌ネット>LOVEマシーンへのリンク

Wikipedia>LOVEマシーンへのリンク

電話マシーン

放送後の雑感 『LOVEマシーン』のガッツ

シンガロング神曲として実際に放送された楽曲はこちらBlue Ocean(Tokyo FM)>6月12日(月) オンエア・リストへのリンク。

当時小学生だった私が『LOVEマシーン』に触れるシチュエーションはもっぱらテレビであり、触れ方も断片的なシーンが大半だったのだと思います。モーニング娘。の歌番組への出演を観たのか、楽曲のCMなどを見たのか、あるいは音楽番組に含まれるランキングコーナーなどで複数の週に渡ってランキングする度にサビなどがかかり、記憶に刷り込まれていったのか。

つまり、楽曲の局所が、メンバーが艶やかな衣装でダンスしたり歌唱したりする様子を含む映像を含めた形で強い刺激として記憶に刷り込まれたのを思います。

ラジオを通して原曲の音源、つまり聴覚に集中して鑑賞してみると、エンターテインメント作品として勝ちに行くアーティスト側・生産側の尖った気概と、多様な音楽を消化した確かな知見と作家性の共鳴を勝手ながら感じました。ライトな音楽ファンからコアな者までを括って面で叩きに行く、試合に向けて仕上がった精神と体で臨む選手のような静かな高揚を思わせます。平均年齢の若いメンバーらの、仮に虚勢を含んでいたとしてもなお挑戦的な覚悟を感じさせる歌唱に“本気”を感じます。

ファンキーでソウルフルでダンサブル。シャ乱Qでご自身もバンドマンとして活躍された作詞・作曲者のつんくさんの気骨、音楽へのガッツを感じました。あるいはここに編曲者として名を連ねるダンス☆マン氏の意匠がふんだんに含まれ、私の鑑賞する心が躍るのかもしれません。

“フー”とか“ポー”のシンガロングが印象の表面を占める楽曲にも、作家の血肉を確かに感じる体験をしたように思います。

『LOVEマシーン』と同様に放送された、松浦亜弥『Yeah! めっちゃホリデイ』もつんくさんの作詞・作曲。“フー”とか“ポー”とかのシンガロングのテーマにすこぶる強い作家性?を感じます。

歌からはじまる神曲に寄せるお便り

HONEY L’Arc〜en〜Ciel

私が小学生の頃のヒット曲の最初の記憶はブラックビスケッツの『タイミング』で、テレビのバラエティ番組と連動して発信される半生コンテンツを楽しんでいました。5歳年上の兄とリビングに並んで寝転び、一緒にアニメや音楽番組を鑑賞したのが思い出です。

その兄が当時持っていた8センチCDの中にあったのがL’Arc〜en〜Cielのシングルで、『Dive to Blue』を私もシェアさせてもらって聴き、大変気に入っていました。

少年だった私の専らの情報源、テレビでウィットに富んだ広告を頻発していたのも私のL’Arc〜en〜Cielのイメージを上げていて、いつしかリリースを追って、自分でCDを買うファンになっていました。

兄の所有物にあやかる状態から私が自分でラルクのCDを買うようになり始める頃のインパクトニュースが、ラルクのシングル3タイトル同時リリースです。

その中で筆頭すべき歌はじまりの神曲こそが『HONEY』(1998)です。シンプルな編成で狂ったようにドライブした演奏、歌唱がずば抜けていて、音楽制作上の飾り気を一蹴する技量が結実した傑作。逃げも隠れもしない風通しの良さ、近寄りがたい独創性とカリスマ性が爆裂する曲想は大人になってもずっと私の心に残っています。

小学生から中学生にかけての頃の私の音楽を愛する心の領域を占めたL’Arc〜en〜Ciel。その記憶を代表する一曲、『HONEY』をリクエストします。

by わびさび見習い Blue OceanTokyo FM 2秒でアガる!神曲ウィーク:歌からはじまる神曲に寄せて送ったメッセージ

『HONEY』はL’Arc〜en〜Ciel のシングル(1998)、アルバム『ray』(1999)に収録。作詞・作曲:hyde。

放送後の雑感

歌からはじまる神曲として実際に放送された楽曲はこちら。Blue Ocean(Tokyo FM)>6月13日(火) オンエア・リストへのリンク。

ウルフルズ『バンザイ ~好きでよかった~』、コレキタ的、The・ツボです。安全地帯『好きさ』、コンパクトにエモが詰まっていて彼ら“らしさ”とボーカルミュージックへの高い愛を感じます。

イントロ神曲(リターンズ)に寄せるお便り

Be My Baby The Ronettes

唐突で恐縮ですが、私は動画共有サイトを通してギターやピアノの弾き語り動画を毎日投稿しており、取り組んだ曲が最近1000曲を超えました。

弾き語りの選曲には音楽のサブスクアプリが抜群に便利で、ネットワーク上の膨大な楽曲数は無尽蔵に思えます。またサブスクアプリは自分が再生中の楽曲との関連をうっすら汲み取るランダム再生機能があり、自分の好みに触れる可能性の高そうな、まだ知らない楽曲との出会いを頻繁にもたらしてくれます。

サブスクで弾き語りしたくなる曲を探しながら日々やおよろずの神曲に触れていると、時折おや?っと気づくことがあります。

ドン、 ドド、 タン!
ドン、 ドド、 タン!

ドラムスがこのパターンのイントロを持つ曲にしばしば出会うのです。

これは私が思うに、ミュージシャンが音楽を愛する気持ち、先人が築いた神曲をつなぐ文脈へ敬意を表明する合言葉のようなもので、「ドッ、 ドド、 タン!」のドラムフレーズによってその愛を受け取り、音楽の恩恵のバトンを次世代に託すことができると思うのです。このドラムフレーズの親分と言っていいイントロ神曲こそが、ザ・ロネッツ『Be My Baby』だと思います。

『Be My Baby』のソングライティングとプロデュースに携わったフィル・スペクターの築き上げる壮麗な音響はウォール・オブ・サウンドと呼ばれ、親しまれたり研究の対象とされたりしました。その影響を受けた著名な日本の勉強家としてしばしば名前が挙がるのが、大瀧詠一さんではないでしょうか。彼の作った素晴らしい楽曲の一つに『夢で逢えたら』がありますが、吉田美奈子さんのアルバム『FLAPPER』に収録された『夢で逢えたら』もザ・ロネッツ『Be My Baby』の血肉の継承を思わせる、そっくりなドラムパターンのイントロをしています。

聴いたら2秒でアガる唯一無二の意匠や特徴的なサウンドを備えた“イントロ神曲”もあると思いますが、ごくシンプルなデザインで20年も40年も60年も真似され続け、フォロワーを増やし続けるイントロの始祖神を水曜日の午前にブルーオーシャンで味わうのも大変意義深いと思い、ザ・ロネッツ『Be My Baby』をリクエストします。

追伸、ザ・ロネッツ『Be My Baby』を思わせるイントロを、私の趣味を反映しつつ集めたリスナープレイリスト『Like “Be My Baby”』をSpotifyとApple Musicに公開しています。「ドン、 ドド、 タン!」のイントロを心ゆくまで味わってみたい方にチェックしていただければ幸いです。

by わびさび見習い Blue Ocean(Tokyo FM) 2秒でアガる!神曲ウィーク:イントロ神曲リターンズに寄せて送ったメッセージ

『Be My Baby』はThe Ronettesの1963年のシングル曲。アルバム『Presenting the Fabulous Ronettes』(オリジナル発売年:1964年)に収録。作詞・作曲者はJeff Barry・Ellie Greenwich・Philip Spector。

放送後の雑感

イントロ神曲(リターンズ)として実際に放送された楽曲はこちら。Blue Ocean(Tokyo FM)>6月14日(水) オンエア・リストへのリンク。

Official髭男dism『Pretender』。ギターの開放弦が活きる神イントロ。エンディングでイントロのギターと同じフレーズがピアノで再現されるところが私のツボです。

各パートの音像が明瞭。ドラムスの16分音符のフィル“タタタタ”が印象的です。シンセサイザーの音色にしろなんだかシュワシュワしていて全編“神懸かり”感を体現したような貴いサウンドで参ります。

私個人のサウンドの趣味としては、その演奏を録っている場の空気がパックされているようなものが好きです。一回きりの空気そのもの、その瞬間・時間に全霊を捧げる人間とその周囲の記録を味わいたいのです。それにおいて雑味といいますか、環境や境遇が干渉する“意図の外側を含めたサウンド”的なものは私にとって大変好ましいのです。

かたやOfficial髭男dism『Pretender』のサウンドは神との間の靄や霞のない濃密で純度の高いコンタクトを思わせます。その点が、私がふだん、惰性込みで受容しがちなサウンドの嗜好に一喝入れるのです。ありがたく、希少な体験です。

オンエア曲、L’Arc〜en〜Ciel『Driver’s High』。伸びやかなエレキギターのハイトーン。疾走感溢れる曲調でバンドのイメージが強い記憶でいましたが、サビを彩るグロッケンやアコースティックギターのストラミングなど、案外チャキチャキと生楽器の煌びやかな響きが絢爛さを演出します。高揚を増すポルタメントで上行する電子的なトーン、冒頭の車のエンジンのサンプルなど多様な効果や音楽的要素をふんだんに含んだリッチな編曲だと気付きます。yukihiroの奏でるドラムスのチューンもパカスカとハイテンションで、突っ込みまくった前ノリな演奏に口から心臓が出る錯覚がするほどです。

のりもの神曲に寄せるお便り

QUEEN『Bicycle Race』

乗り物で想像したとき真っ先に私のスロットが止まる神曲はQUEEN『Bicycle Race』です。自転車は私にとって最も身近な乗り物で、幸か不幸か人生で継続的な通勤に用いたことのある唯一の乗り物が自転車です。

ちょっと遠出するのに用いるのも好きで、片道1時間ほどを要する普段あまり行かない街へ地続きの景色を楽しみながら自転車で行くのも脳にドバドバ酸素が回り、ペダルを漕ぎながら空想が捗ります。

QUEENのシンプルなバンド編成を基調にしたフックに満ちたトリッキーな演奏、分厚く鋭いコーラスや多様な音づくりの面での演出の妙味にも、改めて聴くほどに気づかされます。

乗り物には効率的な移動の手段としての側面もありますが、乗ること自体の楽しみも大きいものです。真っ先に思い浮かぶありふれた手段は一周回ってからがより深く、細かいディティールに気づく出発点に思えます。

by わびさび見習い Blue Ocean(Tokyo FM) 2秒でアガる!神曲ウィーク:のりもの神曲に寄せて送ったメッセージ

QUEEN『Bicycle Race』は1978年のシングル、アルバム『Jazz』に収録。作詞・作曲:Freddie Mercury。

放送後の雑感 QUEENの肉体由来の奇天烈

のりもの神曲として実際に放送された楽曲はこちら(Blue Ocean(Tokyo FM)>6月15日(木) オンエア・リストへのリンク)。

QUEEN『Bicycle Race』のリクエスト、票が集まったのかもしれません。自転車は生活の道具や移動手段としての側面、競技としての側面などイメージにも幅があり、かつ圧倒的な身近さと普及の度合いとしても、私としてはずばり乗り物の王様と称えたいところです。

観光地にはレンタサイクルがつきもので、旅行先で乗りたい乗り物としても私の願望の的を射ます。レンタル代がかかりますし、ちょこちょこ乗り降りすると置く場所にも困るので案外“願望”でしかないのですけれど。旅行先は自分の足で歩くのが好きです。

乗り物としては潜水艦はたいへんヒネくれた発想かもしれませんが、放送された『Yellow Submarine』は私も『Bicycle Race』の次に思い浮かべました。

ポルノグラフィティの『アポロ』、これはアガりますね。彼らの最も初期のヒット曲として認知していましたが、改めて放送でほとばしるカッコよさを思い知りました。

オンエア・リストとは関係ありませんが、馬も道路交通法上は軽車両ですし、私としてはソルティ・シュガーの『走れコウタロー』も好きな曲です。私の最推しバンド、くるり『赤い電車』、のりもの神曲のお題に当然思い至ります。

間奏にあたる部分での競馬実況風パフォーマンス。真似を拒まんばかりの猛烈な早口。
イントロのプログラミングのピュンピュンしたサウンドの印象は絶大でイントロ神曲としても推したい。“ドレミファインバーター”の奏でるスケール音をボーカルメロディに取り入れてしまうばかりかサンプルし楽曲に調和させるアクロバティックなのりもの愛、音楽愛の極致。

現状の自分の偏愛を広げ、改めて聴く機会を自分に課す意味で最初に思いついた『Bicycle Race』に注目したのと並んで、最近QUEENのサウンドや歌詞の魅力にようやく気づき始めました。構成や展開・歌詞など奇天烈ですし、QUEENの革新性、身ひとつで世界をひっくり返してやらんばかりの態度・姿勢、それらの表れた楽曲や演奏の高い独創性や技量に今さらながら心躍っています。ギターやボーカルが注目を浴びがちですが、ロジャー・テイラーのドラムスの質感、演奏もとても好きです。

乗らないで済むほうが良い乗り物もあるかも。

コラボ神曲に寄せるお便り

私の中のTHE・大物のコラボ、ポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダーの『エボニー・アンド・アイボリー』です。

“ッ、パーパーパーパー……”とブラス系の音色でイントロを明るく印象づけます。崇高で純真な未来への願いや理想を表現するサウンドに思えます。ピアノの黒鍵と白鍵、人種による肌の違い、それらの調和といったものが、この曲の解釈を語る際によく用いられるキーワードかもしれません。

ちなみにポール・マッカートニーがおひとりで演奏したと思われる『エボニー・アンド・アイボリー』のデモ・バージョンも発表されており、今回思いついたのをきっかけにそちらも聴いてみたのですが、エレクトリック・ピアノと声の 
ハーモニーの神妙で澄み渡る響き、理想郷に届きそうな余白の美しさにうっとりしますし、楽曲の骨子の確かさが深く腹に落ちます。

異なる文化や風土が空でつながっているのを諭してくれるコラボ神曲で、私も旅先や旅の計画を彩ってみたいです。

by わびさび見習い Blue Ocean(Tokyo FM) 2秒でアガる!神曲ウィーク:コラボ神曲に寄せて送ったメッセージ

Paul McCartney & Stevie Wonder『Ebony and Ivory』

作詞・作曲:Paul McCartney。Paul McCartney & Stevie Wonderのシングル、Paul McCartneyのアルバム『Tug of War』(1982)に収録。ノン・クレジットですが実際はソングライティングも二人の共同だとか。(Wikipedia>タッグ・オブ・ウォー>楽曲

放送後の雑感

コラボ神曲として実際に放送された楽曲はこちら(Blue Ocean(Tokyo FM)>6月16日(金) オンエア・リストへのリンク)。

マイケル・ジャクソンとポールマッカートニーのコラボレーション、『Say Say Say』。スティーヴィーとのコラボ『Ebony And Ivory』をリクエストしましたが、そちらのGodもいらっしゃいましたね。ポール・マッカートニーのコラボ相手のスケールには脱ぐ帽子がいくらあっても足りません。

じわじわとあやしげなコード感のイントロ、何が始まるのか期待させます。マイケルのキャラが活きるコラボ神曲です。テクニカルなハーモニカプレイは誰の演奏でしょうか。クロマティックハーモニカでしょうかね。甲高い音域のトーンも耳が痛くありません。

ちなみに『Ebony And Ivory』は、コーナーのはじまりを演出するサウンドコラージュのなかに音源が含められていたのが個人的に嬉しく思いました。

“神曲ウィーク”のすべてのお題を満たすとのメッセージが紹介され放送された『LA・LA・LA LOVE SONG』。

複数のお題を満たす曲はたくさん思いつきます。「全部を満たす」はやや力技でしょうか。器楽的で印象的で所謂「イントロ」としての印象を聴き手に与えるにも関わらず、イントロ部分からボーカルパートに主導権があるのが明らかであり、なおかつそのイントロ部分からAhとかUhとかではなく歌詞の本文が存在すれば“歌はじまり”の条件を同時に満たすでしょうか。

サウンドのイメージとしてはQUEENの『Bohemian Rhapsody』の冒頭部のようになるかと思います。『Bohemian Rhapsody』がもしシンガロング、乗り物、コラボの要素を満たせば……あるいは他の楽曲でそういうものがあれば「全部満たす」可能性もあるかもしれません。

にしても、『Bohemian Rhapsody』が「イントロのある曲」か「歌はじまりの曲」かでいえば、やはりどちらかといえば「歌はじまり」でしょうか。冒頭からハーモニーやサウンド、響きが非常に器楽的なアレンジになっているところが素晴らしいと思います。

「イントロ」は導入であり、やはり歌詞の本文を表現する部分ではないので、必然的に器楽で表現される冒頭だ、という定義になるのが私の思うところです。

放送された『LA・LA・LA LOVE SONG』のように、冒頭で時間的にはごく短く一瞬で印象付ける音の直後に歌がすぐ始まる、というものを「どちらも満たす」と解釈するのもひとつ、なるほどなと思うところです。

井上陽水も玉置浩二もカバーの発表が多いです。アーティストや作家らの共同を思い浮かべるに、彼らを軸にしたものに行き着くのも自然です。

井上陽水と忌野清志郎が作詞作曲を共同した作品『帰れない二人』が私は好きで、彼らが共演した映像をYouTubeで見た記憶があったのですが、音源として作品に収録されているのは井上陽水名義のもののみで、コラボではありませんでした。

その忌野清志郎と矢野顕子がパフォーマンスした楽曲『ひとつだけ』が神っており大変好きです。

後記

音楽のリクエストは際限なく思いつき、絞るほうが苦しいようです。お題を出されるとあれもこれもと思いつき、考えたり楽曲を味わい直したりと楽しくなります。サイズの決まっていないブログでしたら、このようにとりとめなく書き連ねて神曲を好きなだけ列挙できてしまいます。実際の放送を聴き、さらに楽しめます。ラジオっていいですね。ここまでスクロールしてくださってありがとうございます。

青沼詩郎

『LOVEマシーン』を収録したモーニング娘。のアルバム『3rd -LOVEパラダイス-』(2000)

L’Arc〜en〜Ciel『HONEY』を収録したアルバム『ray』(1999)

『Be My Beby』を収録した『Presenting the Fabulous Ronettes』(オリジナル発売年:1964年)

『Bicycle Race』を収録したQUEENのアルバム『Jazz』(1978)

『Ebony and Ivory』を収録したを収録したPaul McCartneyのアルバム『Tug of War』(1982)