続きを読む フジファブリック『茜色の夕日』 百思作詞 〜百を思わせるソングライティング〜 “見えないこともないんだな” と言って、それから“そんなことを思っていたんだ” と続く歌詞。このふたつのフレーズのあいだには、主人公の変化があるんじゃないかと私は察する。「そんなことを思っていた」って。ある隔たりのむこうから、ある時点までを顧みていう言葉なんじゃないか?
続きを読む フジファブリック『赤黄色の金木犀』 巡る秋の記号 冷夏を経て駆け抜ける主人公のスピード感と、後ろ髪を引く過去の思いと、脳内のトリガーを引く今この瞬間の金木犀の香りを同居させて秋を描いた『赤黄色の金木犀』。今年も来年もその次も、また聴くんだろうな。
続きを読む かもめ児童合唱団『インターネットブルース』 ひとごとじゃないよ!!!!!!!!!! 現代人の悲哀のど真ん中をとらえたテーマを子どもたちがまっすぐな視線で歌い上げる。私もあてはまると思うような身近な描写に満ちあふれた歌詞が巧妙で共感する。
続きを読む 坂本慎太郎『あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団』 異世界のナンセンス 音楽的な遊びが博識。「おとぎ」「SF」「ここではないどこか」「トリップ」「異世界」感を高める。それでいて、私の現実と背中合わせ、表裏一体のものであることを示唆してもいる。ぞっとする感じもそこにはあって、でもそれは怖くはなくて、無情で純粋で快いものだと受け入れている。
続きを読む 京都音楽博覧会2020 視聴メモ(前編)岸田繁楽団とゲスト・シンガー(畳野彩加、UCARY & THE VALENTINE、小山田壮平) 9月20日(日)19:30に“配心”した京都音楽博覧会2020。見逃し配信期間が終わる前にもういちど...
続きを読む ブルースだろうがなんだろうが Oasis『Whatever』 現実の悲哀の何を、「歌」が解決するのだろう。そんなのしらねー。でもおれは歌うんだ。その歌に、その姿に、声に、音に。ビートに。魂に私は感動する。