YouTube Music Weekend

YouTube Music Weekendくるりが登場すると、公式Twitterでその日に知る。

https://youtu.be/lk7UlXsA69Q

くるり – 列島ウォ~リャ~Z at Sapporo PENNY LANE24 (2019.06.21)(残念ながらリンク切れで非公開)。

ライブ中盤に『BABY I LOVE YOU』が含まれていた。この曲のライブを鑑賞したのは私は初めて。改めていい曲だなぁと思う。

BABY I LOVE YOU

収録アルバムは『NIKKI』。シングル曲でもある。2005年。

(15年前…リリース時、私は浪人生だった)

マサチューセッツで録音したという。リリース当時のロッキング・オン・ジャパン誌でインタビューを読んだ。おぼろげな私の記憶によれば、ヘッドフォンを使わないで録音したとメンバーが言っていたような。(つまり、スピーカー等でオープンエアーに出したモニター音が収録音により多くカブるやり方。)そうした収録方法や環境、積極的な音作りの賜物か、奥行きと暖かみのある独特の音像に仕上がっていると思う。とても魅力的なサウンド。

転調の妙

久しぶりにこの曲を味わい直した。

気付いたことに、転調がある。あまりにもスムーズだから、ずっと気付かなかった。

Ⅴ調に転調しているのだ。

最後にサビを繰り返すときに、前半のサビがEメージャー調になっている。この曲の元の調はAメージャー。その部分に続く後半のサビで、また元のAメージャーに戻る。

元の調のAメージャーにとって転調先のEメージャーはⅤ調(属調)にあたる。とても親和性のある調。近親調だ。

だからか、転調に気付かなかった。それでこれまで来てしまっていた私。

でも、複数のボーカルのメロディやポジション、コード進行の妙があるからこそそのようにスムーズになっている。「転調しましたよ」というわざとらしさ、転調臭がない。お見事。

採譜の責任は私(青沼詩郎)。間違っているかもしれないけど、私はこのようにとらえた。(くるり『BABY I LOVE YOU』より。作詞・作曲:岸田繁)
転調時(1回目)の連結:Aメージャー調(元調)のⅦ♭=Eメージャー調(転調先)のⅢ♭
転調時(2回目、元の調に戻る時)の連結:Eメージャー調のⅥ=Aメージャー調(元調)のⅢm

シンプルなラブソングの印象だったけれど、音楽的にこんな仕掛けがあったのだ。またいっそう、この曲を好きになった。

青沼詩郎

くるり 公式サイトへのリンク

『BABY I LOVE YOU』を収録したくるりのアルバム『NIKKI』

くるりのアルバム『天才の愛』(2021年4月28日発売)。『BABY I LOVE YOU』とタイトルが非常に近い『I Love You』を1曲目に収録している。聴き比べてみては。

ご笑覧ください 拙カバー

青沼詩郎Facebookより
“くるり『BABY I LOVE YOU』。大サビ(Cメロ)後、転調の連結がすごくいい。元調(Aメージャー)のⅦ♭(G)を転調先のⅢ♭に読み換えてⅤ調(Eメージャー)へ。サビ。Ⅰ→Ⅴ→Ⅳ(E→B→A)の反復コード、最後のおしりだけⅥm(C♯m)に変えて、それを元調のⅢmに読み換えてⅠ調(Aメージャー)に戻る。またサビ。
シンプルなラブソングに聴こえるけれど実はこんなことが起きていた。転調のわざとらしさは一切ない。Ⅴ調って近親調なんだなということを深く実感できる曲。もちろんこの曲のメロディやコード進行の妙あってのこと。
間奏や後奏のリードギターの奥行きある豊潤なサウンドにも影響を受けた。自作曲にそのサウンドのイメージを取り入れようとしたほど。(bandshijin『心の糧』https://youtu.be/fNvYzqrf9gs 2:29頃〜)”

https://www.facebook.com/shiro.aonuma/posts/3462041430556173