アップルミュージックの「今すぐ聴く」のところにいました。顔面にいろいろはりつけて舌を出したジャケット画像。気持ちの良い表現ともおもえないにもかかわらず何かを感じ、なんとなくクリックしてみました。1曲目を再生。これいいな! 音がいい。
高校生のとき、何がきっかけだったかTHE HIVESのCDを突然買ったのです。THE HIVESはガチャガチャしてハミ出しまくり(テンポとかいろいろ)のパンクバンドで、当時から「ポップが好き」という私の志向はすえにあったけれど異常に心惹かれる何かがあったのです。
オリヴィア・ロドリゴのアルバム『SOUR』の1曲目『brutal』のドラムスサウンドはTHE HIVESソックリなのです。なんだかハミ出し心地が良い。
それから5曲目の『deja vu』。これはね、私が高校生のとき『みやこ音楽』というくるり主催のコンピで『ハナレバナレ』に出会って以来大好きな2人組音楽ユニット・キセルのサウンドにソックリなのです。何がって、ドラムスが! 『ハナレバナレ』もそうだし、キセルには『ギンヤンマ』という妙曲もあります。そのへんのドラムスサウンドと似ているのです。歪んで。ローファイな感じ。
忙しくしている朝に流して聴いたけどほかにも曲中でドラムスサウンドのキャラクタを変えてしまう……ゲートリバーヴかとおもったらミュートの効いた70年代くらいのロックやフォークみたいな『ポスポス』と衝突する感じのテイストになる……みたいな曲があって……どの曲だったかな、また聴きますね。
とにかくちょっと興奮してしまう良さ。
これで17歳くらい(で録った)というから「(絶句)」。テレビでアクターやミュージカルキャストとしても活躍する人だったみたいですね、オリヴィア。
プロデューサーのダン・ニグロも気になります。As Tall As Lionsというバンドをやっていた人のよう。近年はプロュースワークが目立っています。
青沼詩郎
Olivia Rodrigo のアルバム『Sour』(2021)
The Hivesのアルバム『Your New Favourite Band』(2001)
『ギンヤンマ』『ハナレバナレ』ほかを収録したキセルの他選ベストアルバム『タワー』(2005)。