映像 テノール歌手 ニコライ・ゲッダ
曲について
アイルランド民謡。 ある村人の女性が口ずさむものをアイルランドの詩人、ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats)が採取・編集し発表したといいます。
オーラ・ファロン『Down by the Sally Gardens』を聴く
オーラ・ファロンのトラックを聴いて「幻想的」と思った理由をさがしました。シンセ・ストリングス風のサウンドが、動き少なに、サスティン……音を長く伸ばし、保持するからだろうかと思いました。
オーラ・ファロンの歌唱は解像度高く、子音が近くではじけて、空間へ立体的に飛んでいくかのようです。歌唱のよさ、録音やミックスのテックが一体になっているのでしょう。このあたりも「幻想的」を手伝っているかもしれません。
ピアノはブライト、明るく輝かしい音。低音の重さは控えており、そのぶんシンセ・ストリングスの低音がどっしりと雄大に感じられます。
間奏にケルト笛(不正確に私がそう呼んでいます)のようなものが聴こえます。生演奏でしょうか。ややプログラミング風に聴こえなくもないですがわかりません。ケルト音楽でつかわれる笛……楽器の名前はなんでしょう。ティン・ホイッスルでしょうか。タイタニックのアノ曲(マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン)で聴いた音に似ています。
AZUMA HITOMI『Down by the Sally Gardens』を聴く
左右の明るくふくよかな2本のアコースティック・ギターが伴奏の軸。
コンパクトな編成を思わせておきながら、意外と大所帯なのが中盤わかります。アコースティック・ベースや蛇腹系楽器?的リード系の非減衰の楽器……(これもアイルランド音楽でつかわれるものだと思いますが)それにティン・ホイッスルもいるようです。
AZUMA HITOMIの歌唱が楽団を率い、調和をみせます。芯の強さ・太さや広がりよりは、華奢、繊細にエモーションを表す歌唱です。ずっと前にアニメ『フラクタル』のエンディングでこのAZUMA HITOMIのトラックがつかわれているのを聴いて、いいなと思いました。
世界の民謡・童謡 > ホーム > 世界各国の歌 > アイルランド民謡 > サリーガーデン Down by the Salley Gardens アイルランド民謡/恋はあせらず やなぎの木に葉が茂るようにサリーが意味するところの柳。その木材は生活物資でもあったのですね。生活の風景に自然と柳の木があったのでしょう。若かった自分を顧みる歌詞がほろ苦いです。
ケルティック・ウーマン(ユニバーサル・ミュージック・ジャパン)
『Down by the Sally Gardens』を収録したOrla Fallonのアルバム『The Water Is Wide』(2006)
『Down by the Sally Gardens』を収録したAZUMA HITOMIのシングル『ハリネズミ』(2011)
ご笑覧ください 拙演