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【音楽日記】壮年時代 井上陽水『少年時代』を思う

歌詞に、井上陽水が創作したであろう語がならぶ。そんな語はない、というものを彼が創作したのだろう。“風あざみ”はその筆頭。その意味のわからなさがいい。ありふれたことばでありふれたことを言われても埋もれてしまう。井上陽水は少年時代の輝きを残した。こうして、彼の音楽と言葉で。実際の彼の体験かどうか知らないが。おのおのの少年時代を想像させ、自由の旅に連れ出してくれる。そんな曲。
2020/08/16(日曜日)青沼詩郎