水たまり好きすぎるやろ

Apple Musicでスポット検索していたら、目的のものじゃなかったものが出てきた。エレクトロでポップな声と音の主は、ロンドンで結成した2人組・ボーカルのアンディとマルチプレイヤーのジェイムスによるHONNE(ホンネ)だった。

サムネイルのアートが気になった。クリックしてみる。

『no song without you』だ。

なんだこれ!

拙く、純朴なタッチが愛らしい。

真っ先に私はレイモンド・ブリッグズ原作の絵本『スノーマン』そしてそのアニメーションを思い出した。

いてもたってもいられなくなり、HONNEの『no song without you』を2回連続で再生したあと、アニメ『スノーマン』のハイライト曲『Walking in the Air』を検索して再生した。

こちらはハワード・ブレイクが作詞・作曲、演奏はシンフォニア・オブ・ロンドン。虚空に浮かぶ透き通った声の主はピーター・オーティ。なんとボーイ・ソプラノだった。ずっと女性だと思っていた。幼気な少年の姿を想像して彼の名前を検索する。するとこれが出てきた。

一瞬の混乱ののち、私は理解した。大きくなられたのですね。何よりです。

私が(勝手に)期待したイメージはこっちだ。

うん、そうそう。あの澄んだ声の持ち主としては、この感じが沿う。

ちなみに『スノーマン』のアニメのオープニングにデヴィッド・ボウイが登場するエディットがある。知らなかった。

HONNEの『no song without you』…というか、あの曲のアートの話に戻る。あの可愛いアートはホリー・ウォーバートン。本人のページでユニークなアニメーションほかが見られて楽しい。

HONNEは7/3に表題曲を含むアルバム『no song without you』を出したばかりとのこと。検索で目的外のものが引っかかって、私がその存在を知ることができたのは、リリース直後という時事性のおかげもあったのかもしれない。表題曲以外にも、『no song without you』に登場したキャラが共通しているMVがいくつか確認できる。

それにしても、どうしても、いちばん最初に何を目的としてどんな語句を入れて検索しようとしたのだったか思い出せない。すごく引っかかって、気になってふわふわした気持ちだ。でも素敵なものに出会えたし、素敵なものを思い出したからまぁいいか。子どもの頃から『スノーマン』が大好きだった。大人になって、絵本を自分で買い直したくらいだ。思えば、自分のお金で初めて買った絵本はこの作品だったかもしれない。子どもの頃は、買い与えられていたからね。

青沼詩郎

HONNE (WARNER MUSIC)
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