いかにぞっこんか

ベース音の1645にべったりくっついていくリードヴォーカルメロディがいかにお姫君“Princess”にぼくが夢中かが表れています。ぞっこんでストレートすぎる故に純白・潔白、混じり気がなく無垢でイノセントな澄んだ響きです。

A面曲“ポエトリー”(Poetry in Motion)が作家による提供でB面の本曲がジョニー・ティロットソンの自作です。『涙くんさよなら』を日本語で歌い曲を有名にした・自分自身が日本で有名になった人としての認知もあるジョニー。母語が日本語じゃない人が歌うから出る、「こんな飛距離でぼくたちのところにやって来てくれている!」という意志や行動のバックグラウンドが私の心を動かすエネルギーになるのかもしれません。

……と、話が“涙くん”のほうになってしまいましたが戻しまして、ぞっこんで潔白にみえるオープニングの「プリンセーース……」のリフレインですが、Aセクションを経てBセクションになると1拍目を休符に付点系の音価も登場しはじめ、歌メロディにリズムが出て来ます。プリンセスに突進するだけじゃない理性や知性を感じます。AセクションとBセクションがシンプルながらもお互いを際だてあう性質をもっているのですね。

Princess, Princess Johnny Tillotson 曲の名義、発表の概要

作詞・作曲:Johnny Tillotson。Johnny Tillotsonのシングル『Poetry in Motion』(1960)のB面曲。

Johnny Tillotson Princess, Princess(『Johnny Tillotson’s Best』収録)を聴く

ジョニーの「プリンセーース」……にあわせてプリンセスの声の象徴か、女声のバックグラウンドボーカル。開離配置のように広範で柔和な響きをまっすぐ伸ばします。

ズボンと深い音色のアコースティックベースにカン!よスネアが歯切れ良くリムショット。バスドラムは入っているのかもはやよくわからない。ピアノが高いポジションでコードリズムを加えます。エレキの音色がみゃんみゃんいって、アコギのストラミングがボディの質感・コード感を補強あるいは中核を担います。

ジョニーの歌声がまとうリバーブが深い。すべてのパートがモノラルの音像のなかで溶け合います。こういうサウンドが私はうらやましい。この一枚の絵に私もなりたい。

エンディングでフェードアウトがかかると相対的にリバーブの成分が引っ込んでドライな音像が長く残る印象です。

青沼詩郎

参考Wikipedia>ジョニー・ティロットソン、Johnny Tillotson、Poetry in Motion (song)

参考歌詞サイト Genius>Princess, Princess

『Princess, Princess』を収録した『Johnny Tillotson’s Best』(1961)

本曲がA面の日本盤シングルが存在するもよう⁈

ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『Princess, Princess(Johnny Tillotsonの曲)いかにぞっこんか【ウクレレ弾き語り・寸評つき】』)