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梅雨の夜空にジョン・レノン John Lennon & The Plastic Ono Band『How Do You Sleep?』に思う

眠れないような、やきもきした気持ちがあったのは、ジョン・レノン自身かもしれない。そんなジョン・レノンでさえ、ジョン・レノンにとっては歌のネタとして、第三者のジョン・レノンとして切り取ることが出来たのだ。もちろんそこに当てはまるのは、世間一般にいうようにあくまでポール・マッカートニーなのかもしれない。
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長澤知之『ソウルセラー』に心を浸す

自分を、否定するもんじゃない。長澤知之の『ソウルセラー』が、そう言ってくれているような気もする。“小銭”は卑しくて小さい「私」のことかもしれないからだ。鳴らして行くんだ、それも“優雅に”なんだ。勝手にそう思って、私は心をこの音楽に浸していく。曲の解釈はいろいろでいい。『ソウルセラー』を、私は勝手にそう感じた。
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ラブリーサマーちゃん『PART-TIME ROBOT』からthe brilliant greenを思い出した

バイトする人を「パートタイム・ロボット」と表すあたりのシニカルさとか気だるさがパワーコードギターに乗って、私のツボに刺さってくる。なんか、Weezerを思い出した。これまた私のフェイバリット・バンドだ。リア充じゃないパーティー感がナイス。
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大滝詠一『スピーチ・バルーン』との出会いをくれたビューティフル・ハミングバード、コンピ盤『Niagara AUTUMN&WINTER~Niagara Cover Special~』

これに対してAパートは非常に滑らかで、バスが順次下行するいわゆる「カノン進行」に近いもの。AパートとBパートに対立の構造をみる。それぞれが際立つ。Aでは、ふわふわと「ことだま」が散歩する。Bパートでは、それがほどけてくずれて、自我が環境に溶けていくみたいだ。
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星野源『恋』に寄せて 定型を超えるブルーノート

歌詞 “夫婦を超えていけ” の「超(こ)」のところが、♭している(半音下げている)。これは、普通のメージャースケールの音ではない。調の固有音でないのだ。既成の「夫婦」という型。それを、メージャースケールの「定型」にたとえてみる。それを超えていけ。そういう表現なのだと私は解釈してみる。