『友だちはいいもんだ』サブスクで出会い直し

音楽のサブスクリプションサービスに、関連があったり好みが近いと思われる曲を延々と再生し続ける機能があって、それをよく使う。

童謡が好きで検索して聴くこともあるせいか、自動でプレイされた曲が『友だちはいいもんだ』。

小学生のときに授業でつかっていた歌本(教育芸術社『歌はともだち』)にも載っていて、曲の存在を思い出した。

岩谷作品・三木作品

作詞者岩谷時子作曲者三木たかし

三木たかし作曲で私が真っ先に思い出すのが『アンパンマンのマーチ』。作詞は『アンパンマン』原作者のやなせたかし。ダブルたかし作と覚えている、大好きな一曲。

作詞の岩谷作品に注目しても、いずみたく筒美京平など私の気になる作曲家との共作があって、私が掘るべき世界が広がっている。三木たかしとの共作も他にあるよう。

『友だちはいいもんだ』『ユタと不思議な仲間たち』の生い立ち

劇団四季

『友だちはいいもんだ』は劇団四季のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』の劇中歌。「こどものためのミュージカル・プレイ」として1977年に上演。以降、公演を重ねて改良が図られたよう。東北が作中の舞台で、いじめにあう少年と座敷童が出てくる話らしい。

原作があって、三浦哲郎の小説『ユタとふしぎな仲間たち』(1971年)。1974年にNHKによってテレビドラマ化されてもいる。

ミュージカル化されたのと同1977年にNHK『みんなのうた』にも使われている。当初の歌手はトランザムだという。

トランザム

『友だちはいいもんだ』『生きているってすばらしい』は劇団四季所属俳優陣によってシングル化されていて、名義はフォー・シーズンズ。メンバーは鹿賀丈史、市村正親、久野綾希子、末次美沙緒。こちらは音源をこの瞬間に手に入れるのは難しい。出物があったときだけ、レコードがオークションで取引されるのかもしれない。CD化されていないのか。もちろん、未配信だろう。

小説、テレビドラマ、ミュージカル、『みんなのうた』とバトンが渡り、ついには音楽の授業で使われる歌本にまで載る広がりとなった。合唱の定番にもなっているよう。

曲について 豊かなメロディと同音連打

ヒラウタは細かいモチーフの反復はあれど、全く同じ音形の単純な繰り返しではなく、動機が次々に発展して行く。多様で豊かなメロディ。それに対して、サビは大胆な同音連打とモチーフ(音形)の反復。覚えやすく、みんなで歌いやすい。

同じ音形に縛られることなく発展して行くヒラウタを見るに、詞先で書かれた曲だと推理…ミュージカルの曲なんだから当たり前?? いや、ミュージカル曲作りの「当たり前」などみじんも知らない私に言えたせりふでないが。

関心の広まり ミュージカル愛好心

ミュージカルに関心の薄い人生を送ってきた私。「なんで劇で歌い出す(必要がある)んだ」という疑問を振りかざして、ミュージカルという「現実(⇔フィクション)」から逃避してきたのかもしれない(でも、私は「必要のあること以外をやりたい」という反対の思いを持ってもいる)。

『友だちはいいもんだ』と出会い直したことで、その分野(ミュージカル)にも急に関心が湧いてきた。思えばいるいる、ミュージカルが大好きな人。そうした友人、知人らにわんさか出会ってきた。今なら彼らとの話もよりいっそう弾むに違いない。

青沼詩郎

余談 児童合唱の世界

サブスクサービスで自動再生された『友だちはいいもんだ』の音源は、音羽ゆりかご会のパフォーマンスだった。

(音羽ゆりかご会がパフォーマンスする『友だちはいいもんだ』を収録した『〈Hoick殿堂入り! みんなのHoickソング〉 みんなでうたお!ともだちソング~元気と笑顔になれるハッピー・ソング集』)

丁寧な発音・発声。落ち着きある感情の抑制がとれた表現には優しさと安心を覚える。

音羽ゆりかご会で検索すると多様な活躍がわかる動画がヒットする。

文京区・護国寺発祥の歴史ある合唱団。東京放送児童合唱団の名でも活動し放送音楽に大きく貢献。『ヤン坊・マー坊天気予報』CM曲も音羽ゆりかご会によるものだという。

児童合唱の世界に新しさをもたらした事例のひとつが「かもめ児童合唱団」だと私は思っているけれど、児童合唱の自由な表現(あるいは伝統)の世界も、奥深く未知のワクワクを予感させる。

劇団四季 公式サイトへのリンク

劇団四季(リモート合唱)

コロナ禍でこんな動画も生まれたのか。劇団四季に関係するキャスト、こんなにいるんですね。

『友だちはいいもんだ』を収録した劇団四季の音源『ユタと不思議な仲間たち』

ご笑覧ください 拙カバー

青沼詩郎Facebookより
“『友だちはいいもんだ』
ミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』(1977年、劇団四季)劇中歌。
作詞:岩谷時子、作曲:三木たかし。
劇の原作は三浦哲郎の小説(1971年)。
NHKがテレビドラマ化(1974年)。
NHK『みんなのうた』にも登場(1977年)。
フォー・シーズンズ(鹿賀丈史、市村正親、久野綾希子、末次美沙緒)が歌うシングルがある。
小学生のときつかった歌本にも載っていたと最近気づく。久しぶりに聴いて、確かにこんな曲あったと記憶していた。いい歌と再認識。
曲の背景を初めて知った。ミュージカルの曲だったとは。小説や劇もいつか鑑賞してみたい。
劇団四季の公演は改良を重ね20数回以上。
作の舞台は東北だそう。いじめを受ける少年、座敷童子が出てくる話。”

https://www.facebook.com/shiro.aonuma/posts/3511421948951454