Twist and Shout Top Notes 曲の名義、発表の概要
作詞・作曲:Phil Medley、Bert Berns。Top Notesのシングル(1961)。以後、The Isley Brothers、The Beatlesなど有名なカバー多数。
Twist and Shout Top Notes
グボっ!!と出たモノラル感が強烈です。こんな和声感だったんですね、原曲は。エンディングのボーカルの高音域のロングトーンは『Twist and Shout』の名にふさわしく圧巻です。ベンチャーズのパイプラインを思い出す。べらんべらんと裏返りそうな鋼の弦の振幅を感じるサウンドがファンキーアンドクレイジー。サックスもごきげん極まり、スネアドラムのオルタネイトストロークが疾走しまくり。これはアツイですね。
The Isley Brothers
ボーカルのフレーズ尻のよがってあえぐみたいなセクシーな叫び上げが楽しい。ニヤリとします。アコースティックギターがシャワシャワとストラミングし、なんだか路上の輪をおもわせるグルーヴです。56秒くらい過ぎたあたりかな? ちょっと偏っていた定位感が真ん中のきもちいいところに直る感覚がします。ミックス中にあえていじったのでしょうか。シンプルでワンパターンな和声進行、中間部で和音をどんどん重ねていく展開のボーカル。私の知ってるツイスト・アンド・シャウトの定番イメージはこの感じですね。とにかくボーカルのフレーズ尻がセクシー。クセになります。。
The Beatles
2009 Remaster。うわ、これはすごい!という定位。ボーカル全部右振りです。左に向かって残響が伝播する感覚がします。ドラムス、ギター、ベース全部左でしょうか。楽器と声を完全に振り分けてしまうという一種の暴挙。痛快です。演奏しながら録るでしょうから、スネアのダカダカいう轟音なんか右トラックからもきこえます。雷がおちるようなシンバルも。あるいはちゃんとドラムトラックなどは左右にわけているのでしょうか。
ツイスト・アンド・シャウトといえばやっぱり私の第一イメージはこれです。2000年代前後くらいに、「アルカリイオンの水」のCMでこのビートルズの演奏が使われていた気がするのです。それでなんてかっこいい曲・サウンドなのだろうとしびれました。
青沼詩郎
Top Notes『Twist and Shout』を収録した同名のコンピ(2017)
The Isley Brothers『Twist And Shout』を収録した「2枚組カップリング・コレクション」、『Twist And Shout』(2015)
『Twis and Shout』を収録したThe Beatlesの『Please Please Me』(1963)
ご寛容ください 拙演(YouTubeへのリンクShiro Aonuma @bandshijin『Twist and Shout(Top Notesの曲)ギター弾き語りとハーモニカ』)