続きを読む Bob Dylan『Mr. Tambourine Man』 タンブリンの秘密 歌詞は標題の部分周辺以外はほとんど聴き取れなかったと言ったが、それで十分な気もする。Bob Dylanと、Bruce Langhorneのミュージシャン・シップの歌。それだけで私は親愛を感じる。
続きを読む 『手のひらを太陽に』 太陽が見えない季節 管弦楽がリッチだけれど、これが当時の歌モノの標準だったのかもしれないとも思う。口角の上がった歌い手の表情が浮かぶ。より抜かれた児童による合唱なのかな、渾然一体とするほどの人数ではなさそうで、複数の糸(声色)の質感がわかる。明るく、丸く、暖かくまとまった録音だ。
続きを読む The Beatles『Dig a Pony』に寄せて 寒空にベンドするハーモニー ライブ形式での収録といった、あえての厳しくもチャレンジングな制作環境や制約が、録音物の出来、風合いにおける貫通力、刹那性みたいなものを高めていると思う。
続きを読む くるり『Long Tall Sally』(『NIKKI』収録) 究極のかぞえうた メインのドラムのスネアと、Additional Drumsのスネアが、ずれたり、同時に鳴ったりして、とてつもないカオスと、つかみどころのなさで私を吸い込みます。ポリリズムのブラックホールかと思いました。
続きを読む 『オー・シャンゼリゼ』にサイケデリックの本質をみる その調の固有音外の響きや、低音に根音以外を配置する転回形の響きが、色彩をぐるぐるとかき混ぜる(そうか、これがサイケ?!)。刻々と、音の様相が変化するのが楽しい。
続きを読む The Beatles『Two Of Us』に寄せて レビュー 〜長6度のあなたと私〜 北米で公開とのことなので、日本で私が観られるのはそれより先になるか。 The Beatlesの新ドキ...