THE BLUE HEARTSの『1001のバイオリン』を私が1番はっきり認識した機会は宮﨑あおいが出演するCMだった。

安易に検索してWikipediaが出て缶コーヒーのCMだとあり、そうねそれだったかななんて適当にひとり画面の前でうなずいたけど、よく思い出してみると違う。確か宮崎あおいが出ていた記憶があって、彼女が出ていたCMとTHE BLUE HEARTSの組み合わせといえばearth music&ecologyだと思い出す。『情熱の薔薇』が使われたバージョンもある。私が覚えているのは『1001のバイオリン』のほうのだけど(メディアでの使用が多いからいろんなうろ覚えが交じり合ってもうよくわかんなくなっちゃう)。

THE BLUE HEARTS1000のバイオリン』は1993年のアルバム『STICK OUT』収録。

シングルカットされて、カップリングにストリングスをオケにしたバージョン『1001のバイオリン』が収録される。1000を超えてひとつ目のバイオリンがこれなのかもしれない。弦だけでもこんなに疾走感が出るのだ。

ライブ。1993.5.3とある。どうしてこんなに踊れるのか。編集した映像も挟まれている。

原曲『1000のバイオリン』のギターのサウンド、歌詞と歌詞のあいだに入るリフレインに私はVan Halen『Panama』を思い出す。

Van Halenのアルバム『1984』(1984)収録曲で同年シングルカット。

THE BLUE HEARTS『1985』という曲も。

andymori『1984』。

1000のバイオリン』、そのカップリングで異バージョンの『1001のバイオリン』、1000のバイオリンのギターサウンドから思い出すVan halen『Panama』フロム・アルバム『1984』もあればTHE BLUE HEARTS1985』もあり、さらに思い出すのは私の心を揺さぶって仕方ないandymori1984』。1000代の数字や年号でずるずるといろいろ思い出す。このあたりの数字は私にとってのロック・アイコンでありランドマークなのだ。象徴で道標。ぜんぶが「いもづる」というか、ばらばらかつ一体のものとしてぼわんと記憶している。

青沼詩郎

『1000のバイオリン』を収録したTHE BLUE HEARTSのアルバム『STICK OUT』

『1000のバイオリン』『1001のバイオリン』を収録した『Singles 1990-1993』

ご笑覧ください 拙演

青沼詩郎Facebookより
“てれびCMでむかし流れたのはインパクトがあった。なんのCMだったかわすれた(缶コーヒーのワンダ)。
去年、ふといいなぁと思い出して歌詞をパソコンのメモに書いてそのままにしていた。
ひさしぶりにそのメモを開くと現れた歌詞。文字で歌のことばをみる。シュールというのか、超現実的な表現をもった創作物のことはナンセンスというべきか(私の好物)。だってヒマラヤほどの消しゴムがあったら見てみたいじゃない。
心惹かれる歌詞。意外とボリュームのある曲のサイズ(THE BLUE HEARTSとしては)。
1993年のアルバム『STICK OUT』収録でのちにシングルカット。同年にアルバム2枚出していてこれは組の作品。曲調でわけたという。
ヒロトが歌っていても頭の中にマーシーの声が聴こえる。”