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フジファブリック『茜色の夕日』 百思作詞 〜百を思わせるソングライティング〜

“見えないこともないんだな” と言って、それから“そんなことを思っていたんだ” と続く歌詞。このふたつのフレーズのあいだには、主人公の変化があるんじゃないかと私は察する。「そんなことを思っていた」って。ある隔たりのむこうから、ある時点までを顧みていう言葉なんじゃないか?
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坂本慎太郎『あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団』 異世界のナンセンス

音楽的な遊びが博識。「おとぎ」「SF」「ここではないどこか」「トリップ」「異世界」感を高める。それでいて、私の現実と背中合わせ、表裏一体のものであることを示唆してもいる。ぞっとする感じもそこにはあって、でもそれは怖くはなくて、無情で純粋で快いものだと受け入れている。