続きを読む ラブリーサマーちゃん『PART-TIME ROBOT』からthe brilliant greenを思い出した バイトする人を「パートタイム・ロボット」と表すあたりのシニカルさとか気だるさがパワーコードギターに乗って、私のツボに刺さってくる。なんか、Weezerを思い出した。これまた私のフェイバリット・バンドだ。リア充じゃないパーティー感がナイス。
続きを読む 私の音の原点 JUDY AND MARY『散歩道』に寄せて 私の一番昔からの大好きな一曲『散歩道』を作った人物が、私にとって一番馴染みのライブハウスと縁があるという事実に、しみじみとせずにいられない。
続きを読む 大滝詠一『スピーチ・バルーン』との出会いをくれたビューティフル・ハミングバード、コンピ盤『Niagara AUTUMN&WINTER~Niagara Cover Special~』 これに対してAパートは非常に滑らかで、バスが順次下行するいわゆる「カノン進行」に近いもの。AパートとBパートに対立の構造をみる。それぞれが際立つ。Aでは、ふわふわと「ことだま」が散歩する。Bパートでは、それがほどけてくずれて、自我が環境に溶けていくみたいだ。
続きを読む 【音楽日記】くるり『心のなかの悪魔』(アルバム『thaw』収録) 非売品の音楽の代償 いや、主人公は悪魔かもしれない。主音のミが悪魔。それ以外の構成音の中に、「僕」が含まれてもいる。僕と悪魔は、常に逆転しうるのだ。
続きを読む Official髭男dism『Pretender』鏡:鑑のように 歌詞における視覚的な背景の描き込みは抑えられており、心象や人物に焦点がある。この曲が仮にほかの恋愛ドラマ作品の主題歌でも、マッチするものがいくらでもあるだろう。この抽象度、平易さ、普遍性がこの曲の強みでもある。
続きを読む 出港する序奏 長谷川白紙『肌色の川』 私にしかできないことがあるかどうか知らないが、とりあえずこの世界で「私」は「私」しかいない。いや、それも視点をどこに乗せるか次第かもしれないけれど。音楽は、いろんな主人公のところに連れて行ってくれる。存在するような、触れられるものもような、そのどちらでもないような。最近、ようやく私はその存在をまともに認知しつつある。
続きを読む 崎山蒼志『ソフト』に寄せて コード進行としてはポップの骨格を保っているけれど、代替コードのセンスが凄まじい。多彩なコードで肉付けをしているといもいえるし、殺伐と鋭く削いでいる。なんなんだこの切れ味は。インパクトがでかすぎる。一晩中リピートしてアルバム音源の『ソフト』を聴いた。
続きを読む ポール・マッカートニー『I Don’t Know』 心象と愛の問い コード進行、メロトロンの話 70歳代後半のポールがいう。(私の想像)「ぼくにどんなことがあるっていうのか? わからない。」問い、分からないといい、また問い、分からないという。愛するものに、優しいことばをかけながら。
続きを読む The White Stripes『Seven Nation Army』 2ピースバンドの豊潤な理知 ベースレスツーピースバンドの悩み、ギターソロのときのバッキングどうすんねん問題が残る。そこで見事なひとつのアンサーを先のライブ映像は提示してくれている。2小節に一回、そのアタマでジャンとコードを鳴らしておいて、それ以外のところで自由にボトルネック!
続きを読む Oasis『Stop Crying Your Heart Out』と映画『The Butterfly Effect』 私が小学校や中学校を過ごしたときの同級生と「この映画いいよね」といった賛辞の趣旨で話した記憶があるの...
続きを読む The Beatles『Dig a Pony』に寄せて 寒空にベンドするハーモニー ライブ形式での収録といった、あえての厳しくもチャレンジングな制作環境や制約が、録音物の出来、風合いにおける貫通力、刹那性みたいなものを高めていると思う。