続きを読む The Beatles『Eleanor Rigby』 不協和とシュールの寓意 シュールな歌詞の世界の手ざわりは硬質。哲学の問いのようでもあります。弦楽器のストロークやカウンターラインが奇麗。ボーカルと同時に横に流れ、ときに縦の線で不和を起こします。不協を背景に跳躍の歌唱は高度。空耳のおかしみは音楽の魅力に符合します。
続きを読む 坂本九『ともだち』 拡散のエナジー・バトン 印象深い低音下行はアコベに低域ブラスの合音。スウィンギーでエナジーがあり、ともだちに託した! のマイナーシックス・アドナイン。結ぶのでなく開くエンディングはむしろプロローグ。ともだちと前を向いて事を始めるための歌か。
続きを読む Beautiful Dreamer まえに、うしろに、ここに夢。 眠りにともなって生理的にみる夢と、将来像の表現としての夢。水や空気のようにありふれているし、人の行動さらには命すらも左右する。これまでの記憶と、今後の希望が夢に映り込む。カバーすればあなた色になる現実の歌。
続きを読む Scarborough Fair スカボロー・フェア 新陳代謝する時代超越ソング 曲の半生が果てしない。メロディの旋法も気になる。サイモン&ガーファンクルの美ハモ・アレンジの功。いったい何人の遺伝子の入った歌なのか。ロマンすげ。今も鮮やかに目の前で息をしているような歌。
続きを読む San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair) 映像 beat club、それからSCOTT MCKENZIEの文字。ネオンサインなのか、ライブ会場...
続きを読む 若者たち ザ・ブロードサイド・フォー 青春の俯瞰者 恋したり青春したり涙したりヘトヘトになったりして感情をいっぱいに動かしている若者本人ではなく、客観する平静な歌唱です。彼らを見守り、そのありのままを紡ぐ永遠の吟遊詩人みたいでもあります。ああ素敵。
続きを読む こげよマイケル(Michael Row The Boat Ashore) 心の声の発露、通底する祈り。 いろいろ聴き比べ ハイウェイメン『Michael』 のんびりした口笛。ゆったりしたテンポ。左に右にそ...
続きを読む Moon River オードリー・ヘップバーン 永遠の一瞬 ムーン・リバーの反対側にある情景は少年期の記憶か。コンパクトな歌詞ですが現在と過去の対比を見出します。時間を分かつのが“月の川”か。一瞬かつ永遠でもあるよう。いつまでが過去で、いつからが現在(いま)なんだ?
続きを読む Can’t Take My Eyes Off You フランキー・ヴァリ 君の瞳に恋してる 罪な和音、轟きの歌唱 映像 Boys Town Gang デコボコ身長の3人が揺れます。シンガーのふわふわの髪型・黒髪、褐...
続きを読む What a Wonderful World この素晴らしき世界 最深の表面、満たす愛 映像 BBC TV番組でしょうか。左肩にBBCとありますね。サッチモことルイ・アームストロング氏、意...