来生たかお『夢の途中 Duet With 薬師丸ひろ子』 転調のカラクリと薬師丸ひろ子の円熟、来生たかおのクール・ボイス

『夢の途中 Duet With 薬師丸ひろ子』は『ザ・プレミアムベスト 来生たかお』(2009/03/18、ユニバーサルミュージック)に収録されている。薬師丸ひろ子の歌声は、少女時代のそれとは違った艶と芯、コントロールの技量が感じられる。
2020/09/17(木曜日)青沼詩郎

【音楽日記】南佳孝『スローなブギにしてくれ(I want you)』を聴いたり 自作を聴いたり

昨日は南佳孝の『スローなブギにしてくれ(I want you)』が素敵だと思った。これ、斉藤和義がカバーしていた。私はそっちを先に知った。確か『紅盤』に入っていた。南佳孝の原曲はシングル、アルバム『SILKSCREEN』(1981)に収録。ドアタマの長3度をかさねたオーギュメントが必殺。”I Want You”。ブルーノートをつかったメロディが最高。昨日は『SILKSCREEN』をかけながらメシを食っちゃった。いつも家族を巻き添えにしている。
2020/09/16(水曜日)青沼詩郎

サカナクション『新宝島』 作為のおかしみ

カラオケビデオにしろ『新宝島』MVにしろサカナクションのソングライティングとアレンジメントにしろ、倒錯のおかしみがある。これを私は、彼らが仕掛けた作為と認める。そこが私にとっての彼らの魅力。サカナクションの存在を知っていつつも、私はこれまで、なんとなくすれ違ってきてしまっていた。今後も彼らの仕掛けるおかしみに期待。同時にこの期待感は、私の彼らに対する現時点での勘違いを発端とするものかもしれない。サカナクションを追っていくと、そこにまだまだ何かありそうな気がする。
2020/09/06(日曜日)青沼詩郎

10-FEET『FUTURE』 心揺らぐリビング

『RIVER』は自分の中の風景と心象をクロスさせ、懐古の趣を引き金に感情が噴出する。こちら『FUTURE』は、「いま」の自分の嘆きに未来の自分がIt' All Right.と肩を組んで言ってやっている感じ。これがちょうど昨日今日とモヤついていた私に重なって共鳴した。ウンチョコDJ、家族のいるリビングで泣いちゃうかと思ったよ。
2020/09/03(木曜日)青沼詩郎