続きを読む 『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜 認知度おばけの童謡・愛唱歌 『大きな古時計』は気付いたら知っていた歌。私が小学生のときに使っていた、...
続きを読む Soggy Cheerios あたらしいともだち 交雑した物憂げな響き 〜The Beatles『You Never Give Me Your Money』のモチーフ〜 かもめ児童合唱団つながりで かもめ児童合唱団は神奈川県三崎を拠点にしていて、その地域へ引っ越した音楽...
続きを読む 坂本九『上を向いて歩こう』『心の瞳』 私の時事、心の中の紐付け 自分の中にすでにあるものでも、その関係をいかに知らないでいるか。そのことを思い知った。そのまま航空機事故についても調べていったため、この記事の書き出しがあのようになった。痛ましく、心苦しい出来事。それでも、私の胸の中に新たなアーカイブが出来たことは間違いない。坂本九の輝きが、私の中に今もある。それは私にとっての何よりの時事である。
続きを読む Bill Evansが奏でる『Danny Boy』ジャズの不思議 観察して、感じて、想像すれば。 スケールとかコードとかが、人為なのに数学的で天文的なのかな。水や空気のように、私に入ってくる。入ったことに気付かないこともある。共存しているし、生かしてもらってもいる。宇宙のしくみと似ているんだろうか。
続きを読む レコードで出会い直した、ザ・フォーク・クルセダーズ『悲しくてやりきれない』 聴くたびに発見のある音楽だから、長く聴かれ続けて残るのか。残るためには何かの幸運みたいなものも働く必要があるのかもしれないけれど、いいものだから残そうとその時代の人が思う。
続きを読む 世界の私室 The Beatles『Across The Universe』聴き比べ その時期のメンバー間や周囲との関係もたぶんいろいろあったのだと思う。それがそのまま形になったアルバムだ、とも思う。これが完全で完璧かなんてわからない。それでも、そのときその瞬間を時代に刻んでいく。足跡を残していく。バンド、音楽、人間。個としてのそれ。集団としてのそれ。すべてが「生もの」であることを私に強く思わせてくれる。それが、私にとってのアルバム『Let It Be』の魅力だ。
続きを読む Bob Dylan『Mr. Tambourine Man』 タンブリンの秘密 歌詞は標題の部分周辺以外はほとんど聴き取れなかったと言ったが、それで十分な気もする。Bob Dylanと、Bruce Langhorneのミュージシャン・シップの歌。それだけで私は親愛を感じる。
続きを読む 『手のひらを太陽に』 太陽が見えない季節 管弦楽がリッチだけれど、これが当時の歌モノの標準だったのかもしれないとも思う。口角の上がった歌い手の表情が浮かぶ。より抜かれた児童による合唱なのかな、渾然一体とするほどの人数ではなさそうで、複数の糸(声色)の質感がわかる。明るく、丸く、暖かくまとまった録音だ。