続きを読む ゆらゆら帝国『バンドをやってる友達』をサカナに 熱狂や刺激に満ちた楽曲も多いゆらゆら帝国だけど、私がバンドをやってる友達としっぽり飲みながら話題にしたりサカナにしたりするのに最高な一曲は『バンドをやってる友達』これである。
続きを読む 梅雨の夜空にジョン・レノン John Lennon & The Plastic Ono Band『How Do You Sleep?』に思う 眠れないような、やきもきした気持ちがあったのは、ジョン・レノン自身かもしれない。そんなジョン・レノンでさえ、ジョン・レノンにとっては歌のネタとして、第三者のジョン・レノンとして切り取ることが出来たのだ。もちろんそこに当てはまるのは、世間一般にいうようにあくまでポール・マッカートニーなのかもしれない。
続きを読む 長澤知之『ソウルセラー』に心を浸す 自分を、否定するもんじゃない。長澤知之の『ソウルセラー』が、そう言ってくれているような気もする。“小銭”は卑しくて小さい「私」のことかもしれないからだ。鳴らして行くんだ、それも“優雅に”なんだ。勝手にそう思って、私は心をこの音楽に浸していく。曲の解釈はいろいろでいい。『ソウルセラー』を、私は勝手にそう感じた。
続きを読む チューリップのThe Beatles愛を知る 財津和夫『切手のないおくりもの』をきっかけに そうしたこともあってか、私は財津和夫率いるバンド・チューリップをろくに聴いたこともないうちから『切手のないおくりもの』を認知していた。未だにちゃんとチューリップを通っていないなと思って、今朝再生したアルバム『魔法の黄色い靴』(1972年、東芝音楽工業)。これが私に刺さった。
続きを読む ラブリーサマーちゃん『PART-TIME ROBOT』からthe brilliant greenを思い出した バイトする人を「パートタイム・ロボット」と表すあたりのシニカルさとか気だるさがパワーコードギターに乗って、私のツボに刺さってくる。なんか、Weezerを思い出した。これまた私のフェイバリット・バンドだ。リア充じゃないパーティー感がナイス。
続きを読む 私の音の原点 JUDY AND MARY『散歩道』に寄せて 私の一番昔からの大好きな一曲『散歩道』を作った人物が、私にとって一番馴染みのライブハウスと縁があるという事実に、しみじみとせずにいられない。
続きを読む 大滝詠一『スピーチ・バルーン』との出会いをくれたビューティフル・ハミングバード、コンピ盤『Niagara AUTUMN&WINTER~Niagara Cover Special~』 これに対してAパートは非常に滑らかで、バスが順次下行するいわゆる「カノン進行」に近いもの。AパートとBパートに対立の構造をみる。それぞれが際立つ。Aでは、ふわふわと「ことだま」が散歩する。Bパートでは、それがほどけてくずれて、自我が環境に溶けていくみたいだ。
続きを読む 【音楽日記】くるり『心のなかの悪魔』(アルバム『thaw』収録) 非売品の音楽の代償 いや、主人公は悪魔かもしれない。主音のミが悪魔。それ以外の構成音の中に、「僕」が含まれてもいる。僕と悪魔は、常に逆転しうるのだ。
続きを読む Official髭男dism『Pretender』鏡:鑑のように 歌詞における視覚的な背景の描き込みは抑えられており、心象や人物に焦点がある。この曲が仮にほかの恋愛ドラマ作品の主題歌でも、マッチするものがいくらでもあるだろう。この抽象度、平易さ、普遍性がこの曲の強みでもある。
続きを読む 出港する序奏 長谷川白紙『肌色の川』 私にしかできないことがあるかどうか知らないが、とりあえずこの世界で「私」は「私」しかいない。いや、それも視点をどこに乗せるか次第かもしれないけれど。音楽は、いろんな主人公のところに連れて行ってくれる。存在するような、触れられるものもような、そのどちらでもないような。最近、ようやく私はその存在をまともに認知しつつある。
続きを読む 崎山蒼志『ソフト』に寄せて コード進行としてはポップの骨格を保っているけれど、代替コードのセンスが凄まじい。多彩なコードで肉付けをしているといもいえるし、殺伐と鋭く削いでいる。なんなんだこの切れ味は。インパクトがでかすぎる。一晩中リピートしてアルバム音源の『ソフト』を聴いた。