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BUMP OF CHICKEN『ダイヤモンド』 省押韻の歌詞とサンドイッチ構造

歌詞に、押韻が少ない。「押韻に頼らない」というのが的確だろうか。歌詞を書くときに、押韻は手引きになる。それは同時に「押韻依存」に陥り、主人公の存在感や心情描写を希薄にする可能性を孕む。登場人物の心情や関係の変化。気付き。自分を見つめ直す目線。そのまなざしがそのまま歌になっている。そこには私にとってのリアルな藤原基央(BUMP OF CHIKENのVocal & Guitar。『ダイヤモンド』作詞・作曲者)の姿がある。
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the pillows『Funny Bunny』ふたつのバージョン違い

the pillowsについては、何を書こうか戸惑ってしまう。いつまでも「過去」にならないからだ。句点を打てない。どこから書き始めて、どこで筆を止めればいいかわからないのだ。彼らの曲が私にとって特別なものばかりだから。でも、とりあえず書き始めて、とりあえず点を打とう。彼らthe pillowsもきっと、そうしてきたように。
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はじめてのチュウ 実川俊晴の怪力

曲、歌詞、サウンドどれをとってもキャッチ力が超一級で、多くのミュージシャンにカバーされている。コードが大胆に変わっているもの、メロディが違うものも多い。たくさんあるそれらカバーテイクを、実川俊晴ご本人がご本人によるサイトで紹介している。解説・コメントがついていて、非常に細かく分析してある。原曲との違い、カバーテイクに感じられる工夫・趣向の要点が分かりやすく述べられている。