続きを読む 『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜 認知度おばけの童謡・愛唱歌 『大きな古時計』は気付いたら知っていた歌。私が小学生のときに使っていた、...
続きを読む 木村カエラ『Butterfly』 希望へのまなざし 運命の花、蝶(調)の旅 お互いを見つけるまでにさまざまあったろう。曲中の転調はそうした紆余曲折をあらわしてもいるよう。あるいは、運命の花はこれからふたり(チョウ)が築く場(家庭)のことともとれる。ふたりが出会い、一緒になることで運命の花が咲く。チョウは運命の花で命を養い、舞う。青い空を背景に。
続きを読む Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー SUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』(2006) 2000年代 T...
続きを読む THE BACK HORN『冬のミルク』 作曲を変えた道標 時間を経ても、表現の方向性を見事なくらいに保っています。この、方向性を保っているという点はTHE BACK HORNの魅力のひとつ。新しいことにいつもチャレンジしていると思うけれど、彼らがやる「THE BACK HORN」を「THE BACK HORN」としてリスナーに認めさせる何かがある。彼らの遍歴をもっとちゃんと聴き込みたいと思います。
続きを読む 『Hey! みんな元気かい?』KinKi Kids、YO-KING 友達に語るように KinKi Kidsバージョンはイントロのリフがフレンドリー。お二人のボーカルも兄弟や友達に話しかけるように響きで、ばっちり大衆性を獲得しています。セルフカバーのCメージャーキーだとグッと音域が高くなりますが、YO-KINGらしいボーカルのテンションが曲の骨子のたくましさを爆増。いずれも素敵です。
続きを読む YUKI『歓びの種』 時と生活の交わり 何度聴いても、何度も感動してしまう。ピアノストロークとストリングスアレンジが曲をしっかり支えています。編曲者の島田昌典が大きいかもしれません。彼もまた、ビートルズに衝撃を受け、敬愛した1人のようです。私が気に入った音楽を発信している人のルーツをたどるとビートルズがいることはもうしょっちゅうです。
続きを読む くるり『ロックンロール』 超越と滑空 この曲にはまっすぐな一本の糸のようなものを感じる。いのちの流れみちかもしれないし、秩序か無秩序か知らん。無垢さ、自然さというか。気持ちのよい、空気の新鮮さがピリリとするような曲。
続きを読む フジファブリック『茜色の夕日』 百思作詞 〜百を思わせるソングライティング〜 “見えないこともないんだな” と言って、それから“そんなことを思っていたんだ” と続く歌詞。このふたつのフレーズのあいだには、主人公の変化があるんじゃないかと私は察する。「そんなことを思っていた」って。ある隔たりのむこうから、ある時点までを顧みていう言葉なんじゃないか?